先月に採取した阿蘇火山灰の顕微鏡写真です.

まずは,2015.3.18-23の間に,仙酔峡の試料採取用皿に入っていた火山灰
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スケールは全て1mm。写真は右下のルーペ印をクリックすると拡大します.

褐色ガラスと脱ガラス化したtachylyteが半々程度.斑晶はかんらん石,単斜輝石,斜長石,磁鉄鉱など.

次は,山上ケーブルの建物で売っていた火山灰(我が灰),2014.12にこの建物の屋上で採取されたものだそうです.
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真ん中左よりに発泡したガラスがありますが,色が薄いのは薄片を薄くしすぎたためかもしれません.やや脱ガラス化したものが多いような感じです.

1801: 山上の駐車場で溜まっていた火山灰.
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かんらん石,単斜輝石,斜長石,淡褐色ガラスが多い.

1803: 仙酔峡の駐車場に溜まっていたもの.
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あまり変わらない.Sideromelaneガラスでも色の濃さが違うものがあるようです.

1804:阿蘇東方,洗川三叉路の西側.
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遠いせいか,やや細粒が優勢(もっともかなり分級されている可能性もあります)

1805: 阿蘇東南東,桑鶴谷橋の東の道路脇,いったん清掃された後に堆積したもの
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やはりガラスが多い.

我が灰と今回試料回収皿で回収したものがやや脱ガラス化した粒子が多いような感じです.堆積していた火山灰に新鮮なガラス質粒子が多いように見えるのが意外でした.逆に言えば,今回回収皿で採取した直接降下した火山灰に新鮮な火山ガラスが少なかったのはちょっと不思議です.本当にそういう違いがあるかどうか,厳密にはポイントカウントしないといけないですね.

上記の違いが本当だとして,その理由として考えられるのは,
(1) 今回皿に回収した灰は少し細粒なので,堆積していた火山灰は相対的に粗粒で,より活発でマグマの割合いが多い時のものを見ている.(時期が違うものを見ている)
(2) いずれも風の強い処なので,分級により粗粒な火山ガラス片が堆積火山灰に多い.
くらいです.他にアイデアあるでしょうか?