朝はA会場の「地殻変動と火山の地震」でしばらく聞く。相澤さん達は、富士山周辺の地下水同位体組成と比抵抗構造を使って2011年3月15日の直下地震との関係を考察。深さ8-15kmに垂直に低比抵抗の領域があり震源が集中、深井戸の水の分析はHe3/4が高く、酸素、水素同位体比は地表水の成分だけで火山由来のものは含まれず、マグマからはガスだけが上昇している。また3.11地震では山頂北東の低周波地震はトリガーされていない。ゆすられてガスが抜けるモデルとして、sahagian-proussevitch1992natureの実験を用いて説明していた。でも3.15直後の基線長の伸長はどう説明するものか?確か、5日間で5cm位伸びて驚いた記憶があるのだが。藤田さんの粒子法のマグマ貫入シミュレーション、10^6個で一粒子は半径10m。鎌田さんは新燃岳マグマ流出期の傾斜変動を再現する数理モデル。精密な観測に対応して精密な数理モデルのようだ。もっと重要な3回のサブプリニーの噴出モデルも検討できないものかとは思いました。数理解析能力が高いと制約条件の少ない大規模な現象は興味が持てないのだろうか。火山学的には大規模な現象の理解が第一だと思うのだが。B会場で岩石学の講演があるのに気付いて移動。

潮田さん達は三宅島の過去1万年のマグマ供給系の検討。斑晶量は減っていく。含水量は大船渡期で高く坪田期で低く八丁平噴火の後はまた高くなる。一寸気になったのは、ushioda et al.(2014eps)で、彼等の含水量計は測定値より低目に出ていること。ともかく、大船渡期では6-8kmの溜りだけだったものが、その後2-3kmの溜りが生じた。浅処での脱ガス結晶作用が生じていた。次の高橋さんはpcがトラブって5分遅れで始められたが短縮して時間ピッタリで終わられたのは流石現役!と思った。いくつかの玄武岩質火山でK2Oの増加が見られ、下部地殻の溜りの存在が重要であるとのこと。Yanagi Ishizaka model.東北日本の地殻の地震波トモグラフィ(堀ほか2004、地震).

高橋正樹さんは大規模カルデラ噴火の最近の研究のレヴューで面白かった。色んな手法で時間スケールについての議論がされている。山口さんは北アルプス北方火山でみられる高K2O不均質ガラスについて。K2O=5%, Cl=1%。東宮さんは有珠の最初期の上長和テフラについて。最初だが結構複雑なpetrographyを持っている。複数回のマグマ混合を考えないといけないようだ。後は、A会場で学生発表賞。北大、茨城大、神戸大、九大から一名ずつ。

今回は新しく火山研究所のできた福岡大学の奥野さんが中心となって良い会場をつかうことができた。天神から20分もかからない便利さで、会場も新しく気持ち良かった。ただ、今回も特別セッションが複数あり、立ち見が多いように思った。難しいのかもしれないが、2会場で実施するなら、200人以上入る会場2つ欲しいように思った。近くにポスター会場も必要なので難しいかもしれないが。

明日の福江島巡検、夜行フェリー、結構多い。コバテツさんに、カルデラ噴火は予測出来る説を吹かれる。miyabuchi, tajimaさん、学生さん数人。間も無く出港。