塚本勝男先生による「砂川一郎先生を偲ぶ」という記事を岩石鉱物科学誌で拝読。うっかり気付かなかったが昨年末に亡くなられていた。享年88才。

金沢に就職してしばらくした頃(多分集中講義)隣の杉浦先生の部屋に来ておられ、坂野さんに呼ばれて行ってOlivineの表面エッチングの写真をご覧に入れたことがある。鉱物学者にしてはがっしりして色黒で非常にエネルギッシュな感じを受けた。

その後、1986年StanfordであったIMAでは結晶成長のセッションを持たれ、NASAのLofgren等も話したが、最後の4人が砂川スクールで、Kouchi, Tsuchiyama, Kitamura, Sunagawaの講演があった。最後の砂川先生による講演は高温結晶成長その場観察の映画があり聴衆を唸らせた。見たい対象があったら必要な観測装置を自分で調達するという精神。

砂川先生が書かれた岩波新書のダイヤモンドの話や宝石の話は愛用して授業(特に一般教育)では活用させて頂いた。

共著の森本・砂川・都城「鉱物学」は特に砂川先生の結晶成長の章は判り易く書かれていて、火山岩を見る時も参考になった。この本の著者3名ももうご存命の方は居られなくなってしまった。黙祷