矢筈山のデイサイト溶岩については,鈴木(2000)火山に全岩と鉱物の分析が示されている.ここでは1薄片のいくつかの顕微鏡写真.写真はいづれも長辺が1.9mm.

かんらん石や普通輝石の斑晶が上部に見られるが,周囲の石基は針状のデクテイタキシテック組織(急冷)を示しており,この部分が高温マグマが低温マグマに取り込まれて急冷した苦鉄質包有物である.下側中央の結晶の集合体(角閃石,磁鉄鉱,斜長石)は恐らく低温マグマに由来する斑晶.この他に斜方輝石斑晶も含まれる.
斜長石斑晶は鈴木(2000)によるとAn(=100*Ca/(Ca+Na))80-90のものから30-40のものまでほぼ連続的なコア組成を持つことが示されているが,この写真のものはリムで正累帯構造をしており(クロスがボケました)An80-90 のものだろう.

もう少しAnの低いと思われるものはパッチ状の溶融組織を呈している.

よりAn成分に乏しいものはこのように幅広く汚濁帯で占められる.

そういえば,このブログも先週で5年目を過ぎたのだった.この一年間はCIRENのお陰で細々と,これからどうなることか??
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