Burgisser & Berganz (2011) A rapid mechanism to remobilize and homogenize highly crystalline magma bodies. Nature, を眺めているが、なかなかすっと頭に入らない。
 
多くの噴火で、噴出物全体としてはよく混合しているが小さいスケールでは不均質な噴出物はしばしば経験するところで、それをどのように説明するか、という議論。但し、PinatuboやSoufriere Hills、Fish Canyonのような珪長質マグマが結晶マッシュ状態の場合の話。雲仙は多分対応するかもしれない。霧島は恐らく珪長質マグマはそれほど結晶度は高くなかったので少し違うが参考にはなる。
 
高温の苦鉄質マグマがマグマ溜りの下部に貫入すると、熱拡散によって境界層が発達していきそれが重力不安定を生じて対流を生じ、その割合が一定の値を超える(時間の関数)と全体が良く混ざるという計算なのだが、こんなに単純かなとも思わせる。ともかく、マッシュの粘性が10^8だと1月足らずで対流が起こり始め、約1年経つと全体の混合が急速に促進される。
 
この計算では苦鉄質マグマの貫入は一瞬で生じるようなモデルになっているが、実際は一定速度で生じるだろう。この計算はマグマ溜り内でのマグマ混合について扱っているのだが、噴火との関係については直接議論されてはいない。一部は均質化した深成岩体になるか、大規模カルデラ噴火になるかは判らないと書かれている。
 
実際の噴出物との対応を考えると、マグマ溜りの過剰圧が一定値を超えてマグマの上昇が始まって火道内でのマグマ混合も生じるだろう。
 
 
Alain Burgisserは2003年の雲仙国際シンポジウムに参加してサージの発表(EPSL-彼の初めての論文)をして夜の飲み会で議論した記憶があるが、大柄で髪を後ろで束ね人懐っこいのだが議論(論文)はなかなかすっと頭に入ってくれなかった。