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林愛明さんの「地震の化石」(近未来社)が届いたので写真を楽しんでいます.Pseudotachylyteは,彼が神戸に居た時よく夜話を聞かせてもらいました.英文の本を出されたことは知っていましたが,日本版が出て注文しました.どのような条件で生じるのか,興味があるのですが,第11章で地滑りの例が示されていて,母岩が低温でも摩擦熱で溶融が生じることを納得です.

火山だと,以前,Soufriereのビデオで,Sparksが火砕流のブロック表面に摩擦で溶融したガラスが付着しているのを説明していたのを思い出して,検索してみると,確かに手早く,Grunewald,Sparks et al.(2000)Geologyとして論文が出ていました.ガラス組成はやや長石成分に富むようですが,Fig.4の像が判り難いのが残念.雲仙であったかな~.

林さんの本にも最初にVredefort(世界最大の隕石衝突孔)のPseudotacylyteの写真が出ていて,あの類も非常に局所的な熱の発生でメルトが生じ,急冷するので通常の火砕流とも違った不均質性が面白そうです.もっとも,火山での火砕サージでもマグネを測定すると,温度が結構不均質という結果が出ているようで,マグマ水蒸気爆発に由来する堆積物の特徴なのかもしれません.