調和とはぶつかり合いだ、と書いていたのは岡本太郎。

調和とは妥協することではないのである。

己のすべてと相手のすべてがぶつかり、

混じり合ってバランスがとれていることをいう。

 

和物(あえもの)という料理があるが、

それぞれの具材が一つになるが、同じになることではない。

大根と梅の和物は、大根は梅になったりしない。

大根は大根のまま、梅と和している状態なのだ。

だから美味しい。

 

和とはなにか。

和するとはどういうことか。

どういう「こころ」なのか。

 

編集者であるわたしのその問いに、形山睡峰さんが『非ずのこころ』に続き、

たくさんの言葉を使い、丁寧に「和するこころ」の持ちようを明らかにしてくれた。

 

われわれが思わされてきた和とは、真実の和なのだろうか。

組織の和を保つためにといって、自分がしてきたことはどうなのだろう。

 

 

ドクスメレーベル第6弾!!

『和するこころ』著・形山睡峰

本体1,800円+税。2023年4月15日発売予定。