だれも、我が生を真実意義あるものに為したいと願って、今を生きている。

我が生を虚偽に染めたい者など一人もいない。

ただ大半の人は、どうしたら我が生を真実にできるのか、その正しい方法が分からない。

だからつい、物を通して自己確認することばかりに執着してきたのである。

=========<形山睡峰『非ずのこころ』>

 

「わたしはわたし」だ。当たり前のことである。

あなたはどういう人ですか、と問われ、

「わたしはこういう人間です」と、わたしを語るとき、

他者を介さずに自分を語ることは難しい。

できないと言ってもいいだろう。

長所・短所、得意・不得意、上手い・下手、

どれも他者と比べることで、認識される。

これは、どうしようもないことである。

他者と比べることからは逃れられないのだ。

 

逃れられないのだから、比べてしまうのは仕方ない。

人より遅い、人より下手だ、人より上手だ、と思うことも仕方がない。

 

だが、そこに良い悪いという色を付けない。ただ事実を見るにとどめることだ。

人よりテストの点数が悪かった。人より走るのが遅い。それだけのこと。

これを、ある本では「評価の否定」と書いていた。

人からの評価も逃れられない。

だから自分で自分を評価することをやめることだ。

 

自分の人生に他者評価は必要ない。

 

=====

百メートルを十秒で走る人間はすばらしい。

しかし、たとえ一分かかったって、力のかぎり駆ける豊かさ。

自分より先に行く者は、「あいつは足が速いな」と思えばいいのだ。

それをどうして、遅いものは走らない、と決めてしまっているのだろう。

=====<岡本太郎『孤独がきみを強くする』>

 

肚をつくる読書会北海道イン名古屋(その9)

 

肚をつくる読書会北海道イン名古屋、9回目のご案内。
坐禅のあとのハラドクはぜひとも体験していただきたい。
足、膝、腰に不安のある方は、椅子に座ってもできます。
私がそうです。お気軽にどうぞ。

今回の課題本は12月に発売の『逆のものさし思考2』です。

肚ドクでいう対話とは、
本を読んで感じた(思った)ことを、
自分の経験と重ね、自分のことばで、
他者に伝えようとする行為と、
他者のことばを受け止め、
自分のことばで投げ返す絡み合いです。

そこには批評も批判も否定もありません。
考え方の違いを知ることで、
結果として、自分の軸ができあがると信じています。

わたしたちは、評論家でも批評家でもコンサルタントでもなく、
現実に生きているのです。

 

■日 時/令和8年3月28日(土)15時30分〜19時30分

■参加費/3,500円

■場 所/正壽寺(名古屋市西区則武新町1丁目8−2)

■課題本/清水克衛『逆のものさし思考2』(エイチエス)
     税込1,760円。ご持参ください。当日購入可。

■申 込/エイチエス 斉藤和則 ksaito@hs-prj.jp