問題は、この「視野に入るか否か」が人間の記憶や情緒と深く関わっている、

という点です。

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英語に「Out of sight,out of mind.」ということわざがあります。

よく受験用語では「去る者は日々に疎し」(『文選』より)という訳が充てられますが、

原義はsight(視野)に入らない、つまり「見えなくなったものは忘れられてしまう」という意味です。

紙の本と異なり、デジタル本は「見えなくなる」から、読んだことすら忘れてしまう。

=========<藤原正彦『本屋を守れ』>

 

見たものではなく、目に入るものが大切で、

それが記憶や心を育てるということ。

だから、本は見えるところに置く。

路面店の本屋さんをなくさない。

そういうことが大事なのだろう。

 

ブックカフェ、ブックホテルなどある。

売れるかどうかはわからないが、本を視野に入れるすばらしい環境だ。

 

本に限らず、目に入るもので、人は作られているとするなら、

環境は整えていなきゃいけない。

机の上をきれいに、と思って30年以上経っている。

なんとかしなければ。

 

わたしは、すべて背表紙(タイトル)が見えるように本を書棚に入れているので、

読んでいない本の内容もわかるようになっているはずだ。そう思っている。

 

見ているものも大事だが、

視野に入っているものに気を配ってみよう。