以前のブログ(→こちら)では、「仏教は唯物論ではなく、あの世を認めている」ことを紹介しましたが、日本人として、仏教の基本を学んでおくことは教養になります。教養を身につけておくと、人生の問題に対処しやすくなります。
そこで今回ご紹介するのが、大角修『日本仏教の基本経典』(角川選書)です。
本書では、釈尊の生涯から始まって、代表的な仏教経典を分かりやすく学ぶことができます。
特に、仏教の基本理念として、「七仏通戒偈」(しつぶつつうかいげ)があげられています(『四分律』)。
それは、次の四句「諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教」ですが、意味は、悪行をなさず、善行を心がけ、自らよく反省して心を磨くこと、それが諸仏の教えである、といいます。
一見、子供でも分かる教えですが、いざ実践することができません。真理とはそうしたものなのでしょう。