福祉現場のハラスメント | ケアスタッフのお悩み相談室

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  この業界では、多いです。
ハラスメント。
最初は「セクハラ」で、次に「パワハラ」という言葉が社会に浸透して、
その後、「マタハラ」、「モラハラ」が認知され、
最近は「アルハラ」(=アルコールハラスメント、飲み会の席でのハラスメント)
「学ハラ」(=学歴ハラスメント、学歴で差別すること)等、
多種多様の嫌がらせ(=ハラスメント)が増えています。
法律的なところでいうと、そもそも「セクハラ」が社会問題化したことで、
「男女雇用機会均等法」で組織としての対応策を設けることが定められました。
一般的には、「ハラスメント対策室」や「相談窓口」を設置し、担当する人を決め、
もし、ハラスメントが発生した場合に対応できるように工夫する
そんな指導が労基署や厚労省から通達されています。
 
ただ、それでも無くならないハラスメント。
「部下の頭をたたく」というリーダーは少なからずいたりします。
それだけでなく、蹴ったり、嫌味を言ったり、追い詰めるような発言、
それから、性格否定なんかも。
「お前みたいに暗い性格だから結婚できないんだよ」的な発言。
その都度、(加害者)職員と面談しますが、
多くの加害者側の人は、自分がハラスメントをしているという認識すらありません。
いじめっ子は、自分がいじめているという感覚がないと言われますが、
「いじめ」にとてもよく似ています。そして、不思議な共通点なのですが、
ハラスメントの加害者は、介護スキルが高く、ご利用者への思いが強い、
業務上の能力評価が高いという方が少なくありません。
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「人間としての尊厳を最も意識しなければならない組織」で、
高齢者や障がい者に質の高いケアができている職員であるにも関わらず、
何故、部下や後輩には尊厳を踏まえた指導ができないのでしょうか。
「期待しているからこそ、強い指導をしている」
「強く言った後にはフォローしている」 「良い関係が築けている」
加害側は、例外なく、そのような言い訳や理屈を話します。
でも。
それが、「ハラスメント」と認定されるかどうかは、
加害者の言い分ではなく、被害者の言い分で認定されます。
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チームで動くことが介護の原則ですから、
主任やリーダーの目線だけで、チームレベルを判断していると、
「裸の王様」になってしまうかもしれません。
新人のケアスタッフと話しているとそう感じます。
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ちなみに過去に訴訟があった、ハラスメントのケースでは
数千万の慰謝料請求がなされたこともあります。
組織の経営幹部・管理者の皆さんはご注意下さい。
敢えて指摘しますが、ハラスメントをしている人ではなく、
これは組織的な問題ですので、経営者や経営幹部の責任です。