①の投稿では、子どもの居場所がないから作らないとというお話を書きました。
参加者の方で、最近我が子二人が不登校になり、ダブル不登校はしんどいし、勉強も進路も心配…という方がいました。
私も無理やり行かせようとしていたときは、しんどかったです。
でも、「生きててくれたらいい」って少しでも思えたら、随分楽になりました。
そこに辿り着くまでには、相当長い葛藤期間がありました。
子どもが行けないことが信じられず、
「私の育て方が間違っていたのか?」
「なんで行けないんだ?」
「何が原因なんだ?」
と、毎日ぐるぐると答えのない問いを自分に投げかけていました。
おまけに子どもはずーっとゲームをやっていて、こちらの事はお構いなし。
「はぁーーーーーー嫌になっちゃうよ」
「こっちの気も知らないで毎日楽しそうでいいねぇ」
とも思っていました。
そして、「いつまで続くんだろう?」と先が見えない事が不安でした。
でも、あるきっかけでやりたいことが見つかってからは、水を得た魚のように、図書館に行って興味のある本を借りてきたり、語学の勉強をしてみたり、ネットで調べ物をしてレポートのようなものにまとめたりしていました。
これは4年生から不登校になったうちの三女の話ですが、やりたいことが決まると、子どもは勝手に動き出します。
学校が嫌いだった長女も、好きなダンスを学べる学校に中学卒業後の進路を定めて、頑張っていました。
もちろん、「将来それで稼げるのか」とか、「食べていけるのか」とかいう心配を、全くしなかったわけではないです。
でもとにかくその時は、やりたいことを、楽しいと思えることを全力でやって欲しいと思いました。
一度きりの人生、楽しまなきゃ損ですから。
お悩みの参加者の方のお子さんも、大好きなことがあるそうです。
でも、やはり「そんなことで稼げるようになる訳ない」と思うから、心配だと仰っていました。
うんうん。わかる。
でも「稼げるか稼げないか」より「やりたいかやりたくないか」の方が大事だと思います。
「やりたいことで稼ぎたい」と子ども自身が考えれば、稼ぐためにはどうしたらいいのか、を考え始めます。やりたいことを貫くために、それを仕事にしない、という選択肢もあるでしょう。
現にうちの長女は、ダンスの学校に入ってしばらくしたら「ダンスの専門学校に入ったからって、ダンスで稼がなくてもいいよね?」と言っていました私は「うん。いいよ」と言いました。
内心は「え〜…」という気持ちがゼロではありませんでしたが。
で、結局今は服飾の学校に通っています
親として、どんなにちゃんとしたいい子に育ってほしいと思っても、子どもは子ども、一人の別人格の人間です。その子の人生はその子だけのものですから、いくら親がいろいろ言ったって、どうにもならないんです。
そもそも、親が考えるいい子と子どもが考えるいい子は違うんですから。
でも、「行きたくない」って言えたことは素晴らしいことです。お子さんの勇気も素晴らしいし、言える環境を作れた親御さんも素晴らしいです。
そして「生きてりゃ何とかなる」です。
本人にとっては死ぬほどつらいのに、無理やり学校に行かせて、二度と会えなくなるのは嫌ですから、
それなら、居心地のいいお家でゆっくり好きなことして、たまには出掛けたりして、エネルギーをためて、また外に出ていけばいいんです。
生きてさえいれば、いつからだって頑張れるし、やり直しだってできます。
だから「生きててくれたらいい」と思って、学校に無理やり行かせたり、連れて行ったり、勉強しなさいって言ったりせずに(笑)、子どもがやることを見守ってあげてくださいね(とはいえ、それがなかなか難しい)
安心できる場があれば、必ず飛び立っていきますから。
「生きてさえいればいい」というところまで、100%到達してるか、というと私もまだまだですが、
でも、それくらいの気持ちで接したほうがお互いに楽だと思います。
自分も大切にしつつ、子どもを信じて、成長を見守っていきましょう