5月21日の日経新聞にも、霞が関の官庁でフレックスタイム制が導入されたという記事が掲載されていました。
しかし、一度入れてはみたものの、やめてしまった例もあります。
フレックスタイム制がうまくいかなかった理由と、ではどうすればいいのかを考えてみましょう。
【フレックスタイム制がうまくいかない理由その1】
出勤・退勤時刻を管理できなくなり、結果的に労働時間が長くなってしまった。
これは管理職、働く人本人両方から聞かれることです。
出勤・退勤時刻が弾力的になりますから、終わってみると所定労働時間(フレックスタイムでは「標準労働時間」といいます)を超えていたということが珍しくなくなります。
始業9時、終業18時などと固定的になっていれば、18時を過ぎた時点で、時間外になっていることを認識できますが、フレックスではそれができません。
そもそもフレックスタイム制では、時間外のカウントは1ヶ月単位ですから、日々の時間外数の把握は無理です。
この問題の解決策のひとつとして、は、勤怠管理システムの活用があげられます。
日々の出勤・退勤時刻をパソコンやスマホから入力すれば、その時点での総労働時間が分かるようにしておきます。
それを活用して、管理者、本人それぞれが、労働時間を管理していくのがいいでしょう。

【フレックスタイム制がうまくいかない理由その2】
早めに出社しても早く帰ることは結局できない。これも労働時間が長くなる原因。
「早く来た分、早く帰る」と意識して仕事を進めないと、単に早出勤務が増えるだけという結果になります。
この問題の解決には職場の空気を変えていくことと、本人の割り切りの2つが必要です。
日経新聞の記事で紹介されていた女性も、「フレックス制度を実のあるものとするには、自分のなかで「帰ろう」と割り切ることが大切と痛感する」とありました。
さらにいえば、管理職自身の意識変革が必要ということですね。
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