会社が社員に何を期待するかを具体的な制度にしたものが「人事等級制度」です。
人事等級制度は、賃金制度と関連付けて解説されることが多いのですが、この制度は単に賃金決定だけのためにつくるものではなく、人材の活性化や定着のツールとしても活用できます。
というか、そのような目線をはずさずに設計すべきなのです。
その点は、目標管理制度なども同様です。
これもどちらかというと、賃金や賞与決定のためのツールとして捉えられていることが多いのですが、本来は社員の自律を促すマネジメントツールです。

それはともかくとして…
等級制度では、社員を等級にランク分けし、そのランクごとの要件を定義していきます。
そのランクにいる人に求められる能力、取るべき行動のレベルなどです。
つまり等級定義というのが、会社が社員に求める「期待値」になるのです。
したがって、社員はまず、自分が位置づけされている等級が求める要件を頭に入れ、それを満たすようにがんばるわけです。
前回ご説明した「いま、現在」ということですね。
そして、さらに上のランクにステップアップするためには何が必要かを、これも等級定義から理解します。
これが「将来展望」ということです。
以上化から、人事等級制度は、社員の活性化、定着、そしてキャリアアップに欠かせないツールだということが分かると思います。
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