自閉症の大きな障害の一つとして
コミュニケーションの障害があるといわれています。
コミュニケーションの障害とは、
”通じていない”ということです。
通じないんだからわかりません。
わからないことを教えることは大変な困難を伴います。
この困難を乗り越えるだけのコミュニケーションがまだ育っていません。
では、コミュニケーションを成立させるためには
どうしたらいいでしょうか?
コミュニケーションが成立している体験をどんどんさせるだけです。
わかる話し、通じる話だけをすればいいのです。
わからない話はやめましょう。
通じる体験だけが、
通じること、すなわち発達を促進します。
通じない体験をいくら重ねても
通じるようにはならないし、
それどころかどんどん話しを聞く気をなくさせ、
結果として発達をさせないようにしてしまいます。
(「自閉症スペクトラムの子どもと「通じる関係」をつくる関わり方 牧真吉先生)