岡 檀(おかまゆみ)先生の話を聴きにいってきました。
一橋大学の医療健康データ科学研究センターの先生で
その土地、町にどっぷりと入り込んで調査研究をされている方のようです。
無知な私はこの大先生のことを知りませんでしたが、
午後からの講演でしたが、終始眠気が訪れることなくグイグイと引き込まれていきました。
この先生が研究調査されてきた町が「日本で最も自殺の少ない町 徳島県旧海部町」です。
人口約3000人くらいの町です。現在は合併し海陽町となっています。
普通は自殺の多い町が研究対象とされるらしいのですが、その逆に関心をもったとのことでした。
この講演を書き起こせば小冊子どころではおさまらない濃い内容なので、
ほんの一部紹介させていただきます。
この町の人々の考え方と慣習です。
① 周囲の人たちの行動にそろえなくても責められない。
② 相互扶助組織(町の自治会みたいなもの)に入会退会とも当人の自由
加入しなくてもコミュニティで不利益を被らない。
③ この町の言葉で「おまいにも、できることがある」(やればできるとは違う)
④ 「一度目は、こらえたれ」(過ちへの寛容ーやり直しのチャンス)この精神は一度の失敗にかぎらないらしい。
別の町では一度の不祥事、「孫子の代まで」とかいう町もある。その方が多いと思う。
⑤ 「病は市に出せ」(やまいはいちにだせ)(悩みを抱え込まず、早めに助けを求めよ)
この方がコストも安くすむ。本人も早く楽になる。 この考え方素晴らしい!
・つながっているが、縛られない関係
・過ちへの寛容
・助けを求める、弱音を吐ける (この助けには後押しが必要)
これが、日本で最も自殺の少ない町から学ぶ生き心地の良さ。
のほんの一部です。
この町に行ってみたいと思いました。