人生はなかなか予定どおりに行か
ない。
でも、それだから面白い。
と思わないとやってられない。

若い頃の私が、今の私(四十代の私)
がこんなふうになるなんて、想像も
できなかったし。

私は新卒で就職した新入社員の時に
定年後の年金生活を考えて、貯金と
保険をどうするか、いつも考えてい
た。

それを横にいた先輩たちから、
『早すぎ!考えすぎやないか?!』
と笑われたものだった。

私は真剣だったんですけどね。
あの頃、老後を真剣に考える新入
社員の私は、ちょっとしたおバカ
に見えたに違いない。

時は現代に、今はなんと小学生も
老後というか将来のために貯金に
意識が向いているなんて、本当?

私は常に時代を先取りし過ぎてい
るんでは?と我ながら褒めてもい
いよね??

でも、四十代の今の私、
過去十年は貯金なんて一切しない
で生きてきた。
なんでって、やりたいことに全力
でマネーを注ぎ込んできた。
保険も個人年金も定期預金も投信
も全部解約してやったわ。

周りの仲間からは、
『バカか?オマエ!』と言われる
覚悟で資産形成なんて無視という
か、これだけリスクをとったら、
あとは何が残るのだろうかという
極限の状態に自分を置いてみたら
どんなふうになるのか、それだけ
を実験的に追求していた。

あの世には、金は持って行けない。
生きてる実感はお金を使うことで
強く感じられた。
私は生きてるって思えた。それが
三十代、四十代の私の生き様で、
独身だからできる無謀な人生。
楽しかった。

だから、充実していたと思う。
やりたいこと、やりきったと
思える、幸せ。

このお金で得たものは、たくさん
の人にリアルに出会えたことかな
とも思う。世界中に友達ができた
ことかな。知らなかった世界をみ
せてくれた仲間に感謝してる。



留学も二年程だったけれど、それも
結構充実していた。
もっと残って勉強したいという気持
ちもあったけど、二年間でもかなり
お金使ってしまったので、やはり働
こうと思って帰ってきた。

その後の仕事では、予定にはなかっ
た仕事について、海外ビジネスをや
ることになった。

そこから十年、全て自分の計画とは
無縁の仕事人生だった。

流れに身を任せて、ただただ泳ぐ。
溺れないように泳ぐ。海外ビジネス
は時差がある地域とのやりとりもあ
って、深夜に仕事することも多くて
眠れなかった。

メール、電話、いつも稼働していた。
睡眠時間をまとめてとることができ
ない時期もあった。
寝ていても電話で起こされた。そん
な毎日を何年もやっていた時は、
自分が日本に住んで生活している感
覚がなかった。どこにいるだ?って
感じ。

だから、お金も体力も私のリソース
を注ぎ込んだ人生だったので、
本当に濃い日々を過ごした。

そんなふうに、何かに打ち込んだり
真剣に、精神をすり減らしてまで生
きた時間は私に「やり切った!」と
いう思わせてくれたから、この上な
く幸せ。



次の人生は何をしようかなと考えて
もう一年くらいたってしまった。

以前は、ヨーロピアンの友人たちか
ら、こっちで暮らせば?って誘って
もらっていたんだけど、それもいい
かな、なんて思ってたんだけど、
五年前くらいはね。

でも、今はもう外国人の中で暮らす
のも、ちょっとキツイかなと思うよ
つになってしまった。

もう、海外とのやりとりも、仕事で
もプライベートでもやりきった感が
ある。

というか、日本でもやりきった感が
あるんで、、笑

そしたらどこへ行ったらいいのか、
またこれも流れに身を任せるしかな
いのか、

いろいろ疲れたんだけどな、まだま
だ何かから解放されないような人生
の呪縛?!みたいなものあるんだろ
うな。笑

病気して、ちょっと疲れたんだけど
まだ生きなきゃいけないみたいなん
で、頑張りまーす!

まだ生きられるってのが、私に残る
財産なんだな。きっと。


無駄にせず、愚痴を言わず、ま、
時々は愚痴も許してもらいつつ、
ひたむきに清々しく生きていきたい
ものです。