HRHの、おもちゃ修理日誌。 -4ページ目

段ボールアート展

学校の夏休みに合わせて、
子美博では新たなイベントが始まりました。
ロビーに大きな恐竜が2匹。
段ボールアート展です。
おかげでいつもの場所から締め出されました。
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来館者は普段より多めでしたが、
修理依頼は少な目でした。
私の今日の修理はこれ。
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ぜんまいで、ぴょんぴょん跳ねるおもちゃ。
内部のギヤがバラバラで、ぜんまいも解けてました。
プラの爪が1か所折れていたのを修復し、
再組立てでOK。

例によって終了間際に、おおきな4輪バギーの乗り物が。
でかすぎて本体は階段倉庫に置いて、
6V7Ahの鉛バッテリーだけ持ち帰り。
解放端子電圧が2.6Vしか無く、充電も出来ず。
過放電で御臨終です。
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アンパンマンスクーターの4Ahは買いだめしてあるんだけど、
こいつは無い。
秋月でも扱いが無く、WEBでヒットする所は7,8000円ばかり。
DigiKeyが¥1900円だったので、持ち主に確認し、
送料込みで¥3000以内なら発注する事にした。

帰宅後に送料を調べたら、なんと¥2000円で撃沈。
他を探したら、
楽天個人輸入で¥1600円+送料1100円のところが有ったので、
そこに発注かけた。

【 鉛バッテリーは使ったら即充電 】


電池の注意点

電池の使い方って案外認識されてない。
取説にはちゃんと書いてあるが、まず読まない。

おもちゃドクターによって言う事が違っていてはまずいので、
返却時の説明用にこんな注意書を作ってみた。

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配るのは予算次第。
高額では無いが、紙代とインク代が幾ばくかは掛かる。
こういう点をボランティアとしてどう考えるかが、悩みどころだ。

フラッターバイフェアリー

手のひらの少し上でホバリング。
これは面白そうだ。アメリカ製。
日本ではアガツマが8/10に販売開始予定。

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http://www.agatsuma.co.jp/special/fairy/

売れそうだから、そのうち修理依頼が入るだろう。
おもちゃドクターやってると、
いろんなおもちゃを触れる所が嬉しい。
中までじっくり触りまくれる。治すのは大変だけど。

よくあるおもちゃ病院のサイトで、
「 子供の笑顔がご褒美 」とか書かれているが、
そんなものは大した動機づけにはならない。

自分が楽しめる事が一番だ。
ボランティア活動と言うと聞こえがいいが、
ただの分解修理マニアだな。

またまたLiPo

シーシーピー社のトイラジのヘリコプター ジャイロビー
ブックオフで中古を買ったが、動かないと持ち込み。
開けてみて一目瞭然 LiPoバッテリーが膨らんでいる。
典型的な過放電による劣化。
3.7V 70mAh 


先日購入した40mAhのバッテリーを接続して確認。

正常に充電出来ます。

館内を見終わった依頼主が戻って来たので、
状況説明し70mAhの同等品を着けて欲しいとの事なので、
運よく密林に¥518円で有ったから手配をかけた。

送信機の電池はマンガンだった。
戻す時に色々説明した方が良さそうだ。
この手のおもちゃを中古で買う意味も含めて。


博物館級のラジコン装置

先輩ドクターのI葉さんが持ってきたレトロすぎるラジコン送信機。
ラジコンが高嶺の花だった頃の物だ。
美しい。
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こちらは、今のプロポシステムのサーボモーターや、
トイラジのプランジャーに相当する物で、
エスケープメントというユニット。
動力源はゴム。ゴム飛行機のゴム。
ゴム巻きサーボだ。
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50年前、小学生の頃、欲しくてしょうがなかったが、
我が家は貧乏で買ってもらえなかった。
実物を見るのも初めて!
こんな所でお目にかかるとは、感動的な出会いでした。

もう一匹のわんちゃん

本日の入院患者(お持ち帰り)は、
前回受付分の101匹わんちゃんの3匹中の1匹。
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先輩ドクターのK本さんが診たが原因不明で、バトンタッチした。
センサーの感度が低く、音が小さくテンポが速い。
モーターが回らない。モーター自体は生きていることを確認済み。
モータードライブのトランジスタは、
デジタルテスターのダイオードチェックではOKだった。
回路中の抵抗の抵抗値はカラーコードに対しOK。
セラミックコンデンサの静電容量もほぼOK。
電源ラインのデカップリングコンデンサ(ケミコン)の
静電容量が小さいのが気になる。

状況からダイレクトボンディングのICの故障っぽい。
だとすれば残念ながら修理は不可能。

久々にオシロスコープで確認しますか。

ヘリQ

発売されてすぐ買ったヘリQ。もう7・8年たつか。
ラジコン仲間の篠島オフの時に持参した記憶が有る。
当初何度か飛ばしただけで、その後一度も触らずホッタラカシ。

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まだ動くかと確認したが、当然動かない。
LiPo電池が充電出来ない。
コントローラは電池が入れっぱなしだったが、
幸運にも液漏れは無かった。
先日購入したLiPo電池がほぼ同じサイズなので、
交換してみたが、充電モードには入るが数分で切れる。
モーターは回るが1分ももたない。これではダメだ。

仕方ないが、部品取り用のストックとしよう。

デリバリーりかちゃんバイク

りかちゃんが乗って配達するバイク。
開けるのに苦労しました。
開ける前から見えていたんだけれど、
スイッチのリード線がボディに挟み込まれて
断線してます。
基板上の小型ヒューズがオープン。
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恐らくは壁などに突き当たってモーターがロックして、
過電流でヒューズが切れて動かなくなり、
直そうとボディを開けたのか?
原因が判らないまま組む時に挟み込んだのだろう。

修理は簡単なんだけど、チェックすると動かない。
何故かIR受光素子が2つ付いている。
ネットで調べると、携帯電話の形のリモコンが有り、
そのリモコンの有る方向に動いて行くという仕様のようだ。
依頼者はバイクしか持って来ていない。

これも次回、依頼者の受け取り時に説明が必要だな。

お持ち帰り品(入院患者)について、
このように依頼者と連絡を取りたいケースは結構有る。
きょうびの若い親御さんはLINEやツイッターは当たり前。
SNSを活用して素早い情報のやり取りが出来るようにしたい。
やる事は簡単だが、保守的な先輩ドクター諸氏の壁が高い。

101匹わんちゃん

底面に電極が2つ露出していて、
それを手なり金属なりで繋ぐよう接触させると、
動くおもちゃなのだが、感知が不安定という症状。
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開けたらすぐ原因判明。
センサー電極の線材の半田外れでした。
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半田づけして、ホットボンドで補強して完了。
この手の縫いぐるみは、インシュロックの長い物で
底部が締められている。
手持ちが無いので、来週の開院時に仕上げる。

トランシーバー

お持ち帰り その2
学研のF1シーバーというレトロなトランシーバー。
ラジホーンのシリーズのGT-01の姉妹品のようだ。
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ノイズが酷いとの指摘で持ち込まれた。

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開けて基板の回路を見て納得。
送受信部はトランジスタ1石の超再生回路。
クエンチングノイズが原理的に出る。
低周波増幅部に2石のシンプルな回路。
水晶発振子すら無い。
こんなので動作周波数が安定する訳がない。
周波数ずれで更にノイズが酷くなるのであろう。


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タブレットのスペアナで周波数を確認してびっくり。
不安定だが、49MHzから50MHzのアマチュア無線バンド内辺りにに出ている。
微弱無線機器のレベルをクリヤーしていれば良いのだが、
TELECの認証は取得されてはいない。
学研ともあろう立派な会社が、こんな怪しい物を出していたとは。

2台とも回路は動作しているので、
PTTスイッチの接触を接点スプレーで改善して、
発振コイルのコアで送信周波数調整と、
インピーダンスアナライザーでアンテナの共振周波数確認・調整をしてみるけど、
大きな改善は望めない。
この製品がどの程度のおもちゃかという事を
持ち主に解り易く説明する事になるなこれは。