トランシーバー | HRHの、おもちゃ修理日誌。

トランシーバー

お持ち帰り その2
学研のF1シーバーというレトロなトランシーバー。
ラジホーンのシリーズのGT-01の姉妹品のようだ。
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ノイズが酷いとの指摘で持ち込まれた。

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開けて基板の回路を見て納得。
送受信部はトランジスタ1石の超再生回路。
クエンチングノイズが原理的に出る。
低周波増幅部に2石のシンプルな回路。
水晶発振子すら無い。
こんなので動作周波数が安定する訳がない。
周波数ずれで更にノイズが酷くなるのであろう。


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タブレットのスペアナで周波数を確認してびっくり。
不安定だが、49MHzから50MHzのアマチュア無線バンド内辺りにに出ている。
微弱無線機器のレベルをクリヤーしていれば良いのだが、
TELECの認証は取得されてはいない。
学研ともあろう立派な会社が、こんな怪しい物を出していたとは。

2台とも回路は動作しているので、
PTTスイッチの接触を接点スプレーで改善して、
発振コイルのコアで送信周波数調整と、
インピーダンスアナライザーでアンテナの共振周波数確認・調整をしてみるけど、
大きな改善は望めない。
この製品がどの程度のおもちゃかという事を
持ち主に解り易く説明する事になるなこれは。