HRHの、おもちゃ修理日誌。 -7ページ目
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オシロスコープ

オシロスコープもデジタル化が進み、表示は液晶パネルで、
随分小型化された。しかしまだ持ち運ぶのは辛い。
ハンディタイプも有るが¥10k程するので、
おもちゃ病院用に買うには高すぎる。
いろいろ探しているうちに、いい物を見つけた。
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iOSアプリのe-scope。¥100円!
オーディオ帯域用だが、スペクトラムも観られ、
オシレーター機能も有るので、回路のf特が観られる。
正弦波で10~15kHz辺りの音を出して、
聴覚の老化チェックも出来る。
若者撃退のモスキートトーンというやつだ。
おもちゃのオーディオ回路の修理ならこれで十分。
本来はiPhone,iPadのマイクで拾った音の波形や
スペクトラムを表示するアプリで、
ヘッドホン端子からヘッドセットのマイク入力として
オーディオ信号を入れる事でオシロスコープになる。
外部マイクに切り替える為のバイアス設定と、
分圧用の抵抗の定数は、ヘルプに説明書きが有る。
似たようなアプリはアンドロイドでも有るが、
所有のnexus7 2012 はヘッドセット非対応なので、
外部マイク入力が無くて、この用途には使えなくて残念。


鉛バッテリー

無鉛はんだについて確認したついで という訳でも無いが
鉛バッテリーについても纏めておこう。

アンパンマンのスクーター。
これには6V4Ahの鉛バッテリーが搭載されている。
PbBattery
パッケージの表記によると、
初回は5時間、2回目以降は使う前に8時間充電しろ
完全に動かなくなってからの充電はバッテリーの寿命を縮める
からこまめに充電しろ と書いてある。
真面目にこれを守れば、シールドバッテリーだから
軽く4~5年は大丈夫だろうと思われる。

院長によると、動かないと持ち込まれる物は大抵
バッテリーが劣化しているとの事で、
部品注文の時に便乗で何個か買っておいてと頼まれた。
送料別で、秋月で¥700円。
amazonでも¥850円で扱いがある。
ちなみにメーカーであるアガツマでは、
料金着払い送料込み¥2500円で供給している。高いね。

秋月から3個購入した。
在庫中の管理状態が不明なので、到着後すぐに充電した。
ラジコン用バッテリーの充電管理に使っている
ドイツのシュルツェ社製の充放電器が鉛バッテリーにも対応しているので、
これで90%充電をしておいた。
1か月後に再度90%充電したところ、充電量は0.15Ahだった。
という事は放置期間が1か月ぐらいなら、さほど気にしないでもよさそうだ。

でも、鉛バッテリーの保管は

    【満充電保管】

が基本です。
持ち主に戻す際に、しっかりと説明しておきましょう。
 



鉛フリーはんだ

【鉛フリーはんだ】、【無鉛はんだ】
前職場(電気製品業界)では10年前にRoHS指令対応を終えていた。

しかし趣味で自宅で使うはんだについては、
やぶへびになるから考えないようにしていたんだが、
おもちゃ病院で他人の物の修理をするようになると、
やはりきちんと確認して考えておかなくてはいけない。

鉛は環境・生命・人体に有害なので使わないようにしましょうというのは解る。
発端のRoHS指令自体は欧州地域の電気製品限定なので、
日本国内には適応されない。
電気製品業界各社のほとんどは欧州向けに製品を輸出していたので、
対応せざるを得なかった。2005年ごろの話しだ。

では、玩具業界はどうなのだろう。

日本玩具協会はSTマークを設定して乳幼児が口にしても安全なおもちゃに適用している。
という事は、STマークの無いものは対象外。
関係法規は食品衛生法のようで、これは知らなかった。
厚生労働省サイトに対応時の意見交換会の記録が有る。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/txt/081209-1.txt
長文で全部読む気がしない、結局どういう事なのか ?
日本社団法人日本玩具協会でも全メーカーを掌握しているわけでは無いと、
言い訳しているけどそんなんで大丈夫なのか?

今我が家には入院・お持ち帰り品が2台有る。
1台はパッケージにCEマークが有るが日本語表記が一切無いもの。
当然STマークは無い。
もう1台は日本メーカー品(生産は中国)だが対象年齢14+。
STマークは対象年齢14歳までの製品に限定されているので、
これもSTマークは無し。

やはりこのSTマークを判断基準にするしか無い。
協会サイトの会員一覧
http://www.toys.or.jp/kaiin_ichiran.html
タカラトミー、アガツマ、セガトイズなど正会員205社 賛助会員2社
このへんの製品はSTマークを付けているだろうから、
メーカー修理者が自社製品の基板・配線修理ではんだを使う時は、
無鉛はんだを使用しないといけない。

部外者が外筐を開けた場合には、保証対象外になるのと同じで、
STマークの御利益も無くなるのだろうから、
おもちゃ病院での修理において無鉛はんだを使う義務は無いと思われるが、
使えるなら使った方がいい。
融点が従来のはんだより30℃ほど高いので、
それ用の温度調節機能つきのはんだごてが無いと辛い。
こて先も酸化しやすくなるので管理がやっかいになる。
濡れ性が悪く艶も無いので、付けにくく不良の見分けもしずらい。
これらの事をおもちゃドクターは周知しておく必要が有るだろう。

タブレットでスペアナ

動かないラジコンの修理では、
まず送信機から電波が出ているかどうかを確認する必要が有る。
トイラジの多くは27MHz帯、40MHz帯を使っているので、
この辺りの周波数を受信可能な受信機が要る。
¥2~3万円の広帯域受信機から、高価なスペクトラムアナライザまで、色々。
ごく最近ではタブレット端末とアプリと地デジUSBドングルでスペアナが出来る。
これが手軽で実に便利だ。

SDR

必要な物

アンドロイド端末 (手持ちのnexus7 2012)
地デジUSBドングル DS-DT305BK¥約1000円
 (PC専用ワンセグテレビチューナー)
これをつなぐOTGケーブル
 (USBマイクロオス~USBメスケーブル)
RTL-2832U ドライバー 無料
アプリ SDR Touch DEMO 無料
PRO用有料解除キー¥7~800円ぐらい? 忘れた
 DEMOは30秒で終わってしまうので、これが無いと使いずらい。

ドライバのインストールが解かりずらいが諦めず頑張る事。
キーワード SDR、アンドロイド、受信機、でグーグル先生に聞こう。

WindowsPCでもアプリが有るが、
おもちゃ病院用なのでタブレットの方が持ち運びやすくて便利だ。
これで21MHz辺りから数百MHzまで受信可能で、
送信機を操作した時の変調によるスペクトラム変化も見える。

サトコちゃんですが何か


受付のマスコットにと、ヤフオクで入手。
ただのソフビ人形では芸が無いので、
Bluetoothのハンズフリーに乗せた。
iPhoneの読み上げアプリを使って喋らせると面白いマスコットになる。
Homeボタン機能付きなので、iPhoneをネットにつなげばSiriも使える。

おもちゃ修理日誌

今朝寝床で、ほったらかしだったアメブロを、
おもちゃ修理日誌として活用してみようかと思い付いた。


半年ほど前から、ボランティア団体【岡崎おもちゃ病院】に参加している。

サトコ

公式サイトは無く、市のサイトの【市民活動情報ひろば】に活動状況が投稿されている。
情報発信の一環にと、ツイッターやfacebookページの開設を提案してみたのだが、
メンバーの総意は「そういうのはよう解らんし危なそうだからやらない」。
情報ひろば投稿担当メンバーのネタの参考にでもなればとの思いで、
自分が担当した修理の備忘録も兼ねて、ここを修理日誌ブログにしようと思う。
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