ディオ AF68 エラー12 エンジン始動しない原因は・・ | HRGのブログ

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AF68ディオの修理依頼です。
しばらく放置していて、もう一度乗りたいとの事で車両引き上げてきました。
バッテリー交換でエンジン始動OK。オイル交換、タイヤ空気圧など各部簡単なチェックして受け渡したのですが、3日後くらいに、「走っていたら突然止まってしまった」との連絡。急いで引き上げに行きました。

エラーコード12(チェックランプ長1回 短2回点灯)
他店で購入されたバイクですし、ホンダはあまりやらないのでサービスマニュアルも持っていません。
マニュアルも結構高価なので・・・という事でなんのエラーか分かりません。プラグの火花確認。安全対策の点火カットが入っている訳では無さそうです。
ネットで検索してもエラーコードが載っていませんでした。
いろいろ調べているとCBR250Rのエラーコード12はインジェクター異常との事。
こういったものはたいたい同じだろうし燃料が古くて固形物が出来ていた可能性が高い、という事でインジェクターの詰まりを疑い、確認。燃料噴射無し。直接燃料を送り込むと初爆確認。新品のインジェクター注文しました。5000円くらいでした。

早速インジェクター新品を取り付け始動・・・・しません。
そこでよく確認すると燃料ポンプ作動音がしません。インジェクター交換前には作動音していたハズなのになぁ、と思い、燃料ポンプを取り外して、バッテリーに直結してみると、ちゃんと作動しています。組みなおして、インジェクターを外してみると勢いよく燃料が噴出しました。燃料ポンプ異常なし。
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燃圧が掛かっていて新品のインジェクターで燃料噴射しないという事は電磁弁へ信号が行っていないという事です。
フライホイールが怪しい?と思い、錆び錆びのフライホイールを磨きましたが・・・変化無し。

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その後いろいろ確認していると燃料ポンプは動いたり動かなかったりしているという事を発見。キーオンで作動音しない時もあります。
プラグの火花も飛んだり飛ばなかったり、という事を発見。直接燃料送り込んでも初爆起こる時と起こらない時があります。

もしかして燃料ポンプのリレーとか、何かのリレーが誤作動しているのか?とか配線がどこかで断線か短絡しているのか?とか思って外装全部取っ払っていろいろ確認してみましたが・・・、原因不明。






という事はあとはコレしか無いだろ!っと思いECU本体交換。

無事始動しました。1ヶ月くらい悩みました・・・・
オーナーさん待たせてしまってすいません。
ECUは凄く高いのでヤフオクで中古品を調達してきました。
AF68にも数種類あるみたいで一度知り合いから借りてきたECUはカプラーは合ってもエンジン始動しませんでした。(セルの回り方がおかしくなる)中古でECU購入される方は型番要注意です。
ECU本体故障はあまり聞いた事ないですが・・・そろそろAF68も古くなってきますし、インジェクションの出始めの車両ですし、これから多くなってくるかも知れませんね。
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というかエラー12は本当にインジェクター異常なのだろうか?もしECU異常のエラーだったら本当に無駄な遠回りしましたね。誰かこっそり教えてください(笑)インジェクターの代金なんかは請求する訳には行きませんし、今回は時間ばっかりかかって赤字です。
もし次に何か分からないトラブルが発生したら素直にサービスマニュアル購入する事にします。インジェクション車はエラーコードが分からないと難しいですね。
訳の分からない電装系異常の車両が持ち込まれませんようにと祈るばかりです。(断れない性格なので・・・)



インジェクション車は、旧型車に比べてトラブルは減っています。ただもしトラブルが発生した際の修理は大変な物が多いです。(個人の感想です)
最近インジェクション車両が増えてきてガソリンが腐ったキャブレターが恋しくなってきました。