つづきです。
〈⑧長文空所補充〉
この問題は単独では最近は出題されていませんが、長文読解の中ででたりするので一応書きます。
これも慶應法の場合、ほぼ一括提示型です(笑)
①選択肢を分析する。まず品詞はバラバラなのか統一されているのか、動詞や名詞の場合、時制・三単現のsや単複はどうなっているか、を調べます。これをやるのは先に構造で絞り込むためです。意外とこれだけで決められるものもたまにあるのでおろそかに出来ません。そのあと、選択肢の中に明らかに受験生が知らないであろう単語があるか、も確認して下さい。その単語から出題者の「消去法で解け」というメッセージを読み取って下さい。これがあると厄介です。
②そのあとはふつうに長文を読みながら解いていく。その際、本文中の空所との対比表現や同意表現に注意しましょう。
まあ見て分かるように特別なことはないです(笑)
〈⑧長文読解〉
やはり慶應法はこの問題をとらないことには合格は不可能です。他の問題を落としたとしても取らねばならない。内容一致問題は、おそらく5~7点あります。
慶應法の長文読解問題の難しさは、やはり選択肢の選びにくさでしょう。センターの100倍はムズいです。本文をかなり正確に読めていないと解答はむりです。たとえて言えば、英語で現代文の試験をやっている感じ。とくに、今年の問題は難易度が高い方だと思います。
内容一致の問題は大きく分けて2つに分けられます。
①パラグラフ全体の論旨を問うもの
②パラグラフ内に述べられていない選択肢を問うもの
①はしっかりパラグラフ全体の内容を把握していれば解けます。ディスコースマーカーは論理の印なので注意すべきです。慶應法のこわいところは本文の単純な言い換えで選択肢が作られていない場合があるということです。本文を読んで、こういうことを言っているからこうとも言える、のように、一見記述なしのような内容が選択肢内に織り込まれます。簡単にスルーしないようにしましょう。
②これは根拠探しゲームです。書いてあるものと書いていないものを分ける。でも選択肢見ると全部本文に書いてあるように見えるんです。そこで注意してほしいのが、時制です。過去形が現在形になってたりします。同じ表現があるからといって、安易に切らないように。
以上で各設問の対策は終了です。具体例が少なかったのでわかりにくかったと思いますが、そこは過去問演習をして共有して下さい。
慶應法英語の全体のまとめは、
取れないところは捨てて、取れるところで取る、
ということです。純粋に知識系の問題で悩んでも時間がムダになるだけです。そういう問題は早く見切りをつけて次に進みましょう。1番配点が高いのは最後の長文読解です。なんとしてもそこに充分な時間を残したいですね。
慶應法では英語が3科目のうち半分の配点を占めるので、英語でリードするとデカいです。その代わり英語でミスるとかなりきつくなります。慶應法受験者は、英語を本当に超重要視してほしいですね。
以上で慶應法英語対策の記事終了です。