仕事帰り、電車の時間があったので逆方向に歩いた。
男に呼び止められた。
「伊野(高知市西方10キロ)に免許書き換えに行っていたんだが財布を忘れて来た。これから後免(高知市東方12キロ)まで歩かにゃいかん。電車代500円貸してくれませんか。」とのこと。
そりゃたいへんだよ。おれも歩いて帰ったことあるけど軽く3時間かかる。500円ぐらいならカンパしてもいい。
あいにく1000円札しかない。「おあいにくさま、ありません。」
「どうやって返してくれるんですか?」
「ええ、頂戴することになります。」
「歩きなさい。」
徳を積むこと人後に落ちるおれではないが、すげなく断ってしまいました。
家人にそのことを話したら、
「財布を忘れたって?じゃあどうやって伊野まで行ったの?」と言う。なるほど、もっともである。
「こいつ、ぼんやりしてそうだから、いいカモだ、と思われたのよ。」
ふーん、そうなのか。
オレオレ詐欺に容易にひっかかる有望のカモ、
これも人助け、ではないか。
有徳の士、である。
それが、人助けしそこなった。
慙愧にたえない。
■スイカをチン
冷蔵庫のカボチャの煮物をレンジでチンした。
これがなんとスイカのカットであった。
いやに赤いカボチャだなと思わなかったでもないが、
そこは酒。かまいはしない。
ボケ老人はゆく。〽嗚呼堂々の認知症。
ホット・スイカもいけますよ。へへへ。