■川口慧海「チベット旅行記」(1967年)を1978年白水社刊
いやあやっぱり探検記、旅行記はおもしろいわ。
百聞は一見に如かず?
そうはいっても、本は安くつく。
なにしろダーウィンの『種の起源』より『ビーグル号航海記』の方を面白がるやつですからね。学問よりエンターテイメントです。ふにゃふにゃの腰抜けでして、どーもすいません。どうにもこうにも。


■三木成夫「胎児の世界」(中公新書 1983年)
「チベット旅行記」を買った古書店の隣にあったブックオフで同日買ったもの。上の図、受胎36日の胎児の顔貌には覚えがある。胎児の顔貌がサメ、爬虫類、トリから哺乳類に数週間を待たず変貌していく。ヘッケルの「個体発生は系統発生を反復する」をなぞっている。
「植物のからだは、動物の腸管を引き抜いて裏返しにしたものだ。」
これも覚えがある。
熱気にも。当てられた覚えがある。
カルト的な熱気、ともいえる。
記憶力がまるでダメ夫なもんでね、再読も初見と同然。
新本買わんでも旧本を何遍でも読めばいいんだから、経済です。
 ↑なにが経済だよバカヤロー
たぶん探せばこの本は出てくると思う。

発生史学はおもしろいよ。
「眼の発生」は読んだから、次は「肺の発生」を探している。
解剖学もおもしろい。養老孟司の「解剖学教室へようこそ」(ちくま文庫)もおもしろかった。解剖学もいいよね。
「宇宙の発生」「重力の発生」も面白そうだ。
そこはご用とお急ぎでないあなた方にまかせよう。

■大阪万博開幕
博覧会は小学生のころ、南国博覧会に行った。
成人向けのブースに迷い込んで、クジラのペニスなんか見たな。
行きたいな。
建物だけでもおもしろい。
お祭りみたいもんじゃのー。
2020年コロナ禍の無観客オリンピックでも結構みんな楽しんでおったじゃないか。結局、どうせ開催するんなら楽しむに惜しみやしない、と思う。浅ましいと言うなかれ。楽しむことに吝嗇でないのは健康の証拠。