「アカシヤの雨が止むとき」(西田佐知子 水木かおる詞 藤原秀行曲)
 あのひとは 冷たい眼をして
 何処かへ消えた
 
 アカシヤの 雨が止むとき
 青空さして 鳩がとぶ
 むらさきの はねのいろ
 それはベンチの 片隅で
 冷たくなった 私の脱けがら
 あのひとを 探して遥かに
 飛び立つ影よ

60年安保の敗北の影よ。
おれたちは敗れ、祀ってくれるひともたぶんないだろう。
いい挽歌になりました。

「五番街のマリーへ」(ペドロ&カプリシャス 19734年 阿久悠詞 都倉俊一曲)はその反歌だった。
 マリーという娘と 遠い昔にくらし
 悲しい思いをさせた それだけが気がかり
 五番街でうわさをきいて
 もしも嫁に行って
 いまがとてもしあわせなら寄らずにほしい

泣かせて泣いてお互いさま。
という始末とはなりました。
みんなお互い身に覚えがおりますんで、つらいのう。
がんばれ。花も嵐も乗り越えてゆけ。