
過日の「地球博物学大図鑑」、
ビニールのラップがかけられておりまして、
畏れおおくて開封ようせなんだ。
そいつを勿体なくも畏くも、開封してしまいました。
家人は、いつ開けるんやろ、開けるんやろか、開けてもちゃんと勉強するんやろか?と心配しておった。
舐めんなよ。
まず、ヒドラからいこう。
これはファーブルの『植物記』の冒頭に出てきた「動物」である。欧州の神話に出てくる多頭の蛇の怪獣である。八岐大蛇(やまたのおろち)のモデルである(?)。
巻末の索引には「ヒドラ」はなかったが、ページをくって、見つけた。ほんの少しの記事だった。まあ、あればいい。
ファーブルが『植物記』のしょっぱなになんで動物を持ってきたのか? なるほどと思いました。植物の導入には子どもらに親しい「動物」を持ってきたんだな。
ヒドラは半分に断ち切っても再生する。植物もそうだ。
ヒドラというのは淡水にいるわりとありふれたものらしいけど、おれは見たことない。1センチほどだから居れば見かけたはずだ。
↓写真右は『昆虫記』。ミジンコが捉えられています。
左は「大図鑑」。口が閉じてます。
「もの狂おしいおれの渇きだ。おかげでおれがやつれ悲しむ、飲み口もない心の九頭蛇(ヒドラ)だ。」(ランボー) 堀口大学は「九紋竜」と訳していた。

3kg以上という重さは尋常でない。
ケースに出し入れするにも難儀する。
1万だったら電子辞書みたいにディスプレイ込みで売っていただきたいものである。