
娘が「これでも読みなさい」と与えてくれた。
↑『地平』創刊号
読んでしまいました。
久し振りの状況誌ではありませんか。
昔は『朝日ジャーナル』『現代の眼』『情況』などいろいろありました。知に飢えたわたしは貪るように読みました。(←ウソつけ!)
『世界』は厚いので遠慮しました。
■31歳フリーター、希望は、戦争。
雨宮処凛「消費されない言葉を!」
■パレスチナ問題
イスラエルはガザというよりパレスチナ殲滅戦に向かっている。早尾貴紀はハミット・ダバシという人の言説を引いて、そもそもヘーゲルは、アフリカは「まだ暗い夜に包まれた幼い大地」で「道徳、政治、宗教が欠けている」とみなしている。アフリカ人は「完全に野性的で未開の状態にある自然人だ」とした。
絶対理性の自己実現というのがヘーゲルの歴史哲学だ。
アフリカ―アジア―西洋が歴史の階梯だとした。
(マルクスもそれに倣った。ただし批判として。)
したがって、文明やキリスト教の輸出は野蛮人への福音であるはずだった。
福音を携え世界の蛮人のもとへ十字軍は遠征した。
ダーウィンは西欧人の残忍な征服劇に嫌気を隠さなかったが、蛮人には付き合いきれなかった。
先進を自称する者は同じだ。
第一次世界大戦の後に植民したユダヤ人、第二次世界大戦の後のイスラエル建国は先進国の蛮地への入植とされた。
『ユダヤ人』(岩波新書)によって「反ユダヤ主義」に抗議したサルトルは、はたしてどう見るのだろうか。