
仕事場の近くに休業してしまった居酒屋がありまして、店の前に鉢がいくつも置いてある。水やりがなされていない。持ち主の婆さんに「水やったらどう?」と言ったことがある。「やらない方がいい」とのこと。
いくつかはもう枯れている。
世話しないのだ。
このまま枯れさせるのは忍びない。
あたしは雨が降っても水に縁がなさそうな軒の下の枯れかかった草に水をやる。飲んでしまったペットボトルに水を入れてここにやるのである。
おかげで一部に緑の葉がある。
婆さん、頼むから時々は水をやってくれよ。
婆さん、ほら水やらなくても大丈夫じゃろが、と思っているだろな。
おれはこの草の父である。
名は知らない。
スマホで画像検索ができるとのこと。
Googleレンズというのがありました。
それによると、アスパラガスというのだそうです。
観葉植物だとさ。どこを食うんだ?
■天皇陛下とお会いしました
「スミソニアン博物館で大きな梵鐘を買った。それとアンモナイトの巨大なやつ。金はいくらかはあるんだけど国民の手前、おおっぴらには買えません。私は買って帰りたかったですが。」
「陛下はひろひとさんとおっしゃるんですね」とあたし。
口の利き方をしりません。
「ええ」と陛下。
もっと買ってきてください、とあたし。
散逸する文化財を保存するのがお仕事です。
あとはもごもご。なにしろ夢ですから。
夢でも陛下と親しくお会いした方はおれぐらいのものだ。
畏れ多い↑