階段を降りていた。
次で一階フロアだという時、ぶちコケた。
もう一段あったのだ。
なに考えてんだ?見当違いも甚だしい。
つかこうへい『蒲田行進曲』のご存知階段落ちになるところだったがあいにく早朝だったんで見物人もいなかった。
ただ痛いだけ。
そういえば、近ごろ物忘れ、勘違いが多い。
手に覚えのない切り傷が出来ていることがある。
カマイタチか。
おれを選んで襲うとはずいぶん不公平ではないか。

みうらじゅん氏言うところの「老いるショック」でありました。
御同輩の皆様も、調子よく階段を駆け下りるのはほどほどにしなさい。足もとを見なされ。
不運はあちこちに口を開けて待ち受けております。
あたしは地獄の釜の縁を見てみたいものですが、
報告する手立てがないらしい。