1977年の芥川賞らしいです。
同世代だろ、って甥っ子が持ってきた。
なるほど、A派は民青で、Bは中核、Ⅽは革マル、Ⅾはブント、Eは解放派、なんてね。
同世代のよしみで「いかにも左様で」と思いたいが、
それにしても、薄っぺらい。
おれたちはもっと高級だった、とはとても言えないけどね。

おお昔。柴田翔の『されどわれらが日々――』てのを読んだことがある。ひと世代前のことだけど、同じ学生運動をモチーフにしているが、こちらのほうが身につまされたな。

同世代というのはむつかしい。
思った以上に隔たりがある。
こんな寂しいことはない。