Meだってなー、いいとこは、探せば、ある!
・・・かもしれない。
Windows98とXPの谷間の売上げ維持のため急遽登板した中継ぎですから、MSもはなからあまり期待していなかった。それでも名前だけはミレニアム・エディションなどと大層なものを付け、「なんかあるかもしれない」と大衆の期待を煽った。かくして大資本による悪扇動の最たるものになったのであります。



ヘタレでも化粧さえほどこせば、商品として通用する、という化粧法が資本の重要な戦略と認知されることになった。同様に、消費者も化粧を楽しむという倒錯した禁断の愛に目覚めたのであった。



ああ、ThinkPadよ!可愛いーんだ。スリスリ、なのであった。



でもって、オイラは、せっかく眠りから醒めたThinkPadの電源を落とすこともできず、一日付けっぱなしにしていました。
電源切ったら二度と起ち上がってくれないかもしれませんもの。



もはや愛しているのか憎んでいるのか分からないという、『蒲田行進曲』の銀ちゃんみたいな心持ちになっている偏愛のコンシューマー、「捨てる」勇気も商品に吸い取られたどくろと同衾(どうきん)する消費者、金持ち連中から「捨てろ。古い商品を」「捨てる金のない奴は、哀れよのー」と鼻で笑われる俗衆たち。



よーし、今夜は切るぞ。
眠り足らなければ、眠り続ければいいだろう。ThinkPadよ。
俺のキスはお前を起こす値打ちもない、ってことだ。



次報を待て。