嘘だとお思いでしょうが、
うちにはピアノがあります。
スタインウェイのフルコンサートです。
というのはウソです。
貰い物のヤマハの縦型です。
近くの人が「あげる」、と言うので「そりゃどうも」。
運搬費が高かった。
誰も弾きゃしません。
調律もしてません。
ピアノは調律が命です。
だもんで、とんだホンキー・トンクな場所塞ぎになっております。
♪もしもピアノが弾けたなら。
オレも田舎のショパンかチック・コリア。
N氏からの預かり物のギターはバカ息子が弦を強く張りすぎて(老朽化したギターをピッチパイプ通りに調弦したらダメだって!)ブリッジが剥がれてしまうし、買ったばかりのハーモニカは盗まれてしまうし、音楽的環境(と才能)には所詮無縁なナカムラ家であった。
「音楽一家」、なんてスバラシイ響きなんだしょ。
カーチャンがピアノで、トーチャンはチェロ、
娘バイオリンで与太郎はカスタネット、の見事な四重奏。
土佐のイ・ムジチ、と呼ばれる。
この場所塞ぎなだけの使えないピアノに「価値」を与える、には、
んーと、・・・「弾く」しか、道はない、のか。
今さら、バイエルも猫踏んじゃったも嫌である!