知人の松岡祥男氏の新刊が出ました。



講談社文芸文庫『吉本隆明 対談集』の解説を担当しております。
 (2.2高知新聞)
1575円ですと。文庫本がこんなに高いものとは知らなかった。
岩波文庫では、★3個でも150円でした。
でも、まあ、お金と時間に金裕のある方にとっては、
安いものだと思います。
酒とタバコに雲散するよりも、
知的財産に投資する方がよっぽどいいです。
 と、前者に大きく傾いているわたくしが言っても、
 説得力はないでしょうが・・・。



金の使い道には「投資」という意味がなければいけません。
利益がペイバックされないような金を使ってはいけません。
洗濯機を買ったのは、電気代を払ってもなお別の価値を産み出し
うるという「投資」だったからでしょう?



米を買うのは、
それが明日の新しい価値を生んでくれるからでしょうが?



若いときには、
利益を産まないこと=反・利益に敢えて爆走するのは許されるし、
そのダンディズムや侠気は、一部から奨励さえされてきましたが、
いい歳になると、コストパフォーマンスを考えざるを得ない。
正直、いやな渡世とはなりにけり、です。



 俺の酒とタバコはね、哲学のエクトプラズマだからね、
 これも立派な投資なんじゃよ。うふふ。
 ただいたずらに吸っているって訳じゃない!ですってば、奥さん。
 男にとって、これは修行の一つなのである。
 ♪分かってくれとは言わないが~(song byチェッカーズ)



金や時間を消費するに、どういう投資活動であるか
常に自覚的であれ、と、私は言いたい。
 (どう転んでも、私には、言う資格ない!です。)



まあ、私のことはさておいて、
「毎日出版文化賞受賞」のこの本でも読んで、
(知的な)金蔵を増築してくださいな。      2005.3.4