暑中お見舞い申し上げます。
今年はムカデの来襲が少なくて良かったですね。
うちなんか、10匹未満です。
去年は風呂場でムカデのこどもに刺されました。
その数日後には、布団の上にいたスズメ蜂に尻を刺され
絶叫いたしました。
ティッシュペーパーにくるんで捨てようとしたら、
ティッシュペーパー越しにまた手のひらを刺されました。
ミツバチだったらピクピク動く針を残して絶命するんで、
スズメ蜂もそうだと思っていましたら、大間違いでした。
蜂もいろいろ。
<<天気概況>>
今年の北陸地方は梅雨が大暴れしまして、大変でしたなあ。
本来ならば、「梅雨末期」に「西日本」で活躍するものでした。
今年は「時期が早く」かつ「北にずれこむ」かたちでです。
これが(短いスパンで収束する)「天候不順」ではなく、
地球的な・不可避的な「勢い」でしたら、
再来年あたり、梅雨のない北海道に梅雨前線が上陸するでしょう。
釧路湿原の植生も、先日世界遺産に指定された知床半島の生態系も
風前の灯火?かもね。
<<酒のほそ道>>
『週間漫画ゴラク』で岩間某の同名の漫画がありまして、
浮き世の汗を少し熱めのシャワーで流し、簡単なつまみを作る、と。
え~?
せっかく、シャワーを浴びたのに、じたばたアテを作るのか?
ワシなんか、冷や奴作るだけで汗が噴き出してしまいます。
風呂後活動〈アフターシャワー・オペレート)は、
最小限度にしたいものです。
冷や奴だったら、ショウガおろして、
ネギ・オオバきざんで置いとく。
鰹節出したらうちの猫に食われちゃうんで、これは風呂後。
この段取りがビールー杯に命をかける漢(おとこ)の心意気
と申せましょう。
え?馬鹿、ですか~?
女・子供に理解できるものではなーい。
<<またテロかよ>>
テロの話題はもう勘弁願いたい。
一度言ったことを何度も書きたくはない。
重複するので、もう書かないよ。
♪う-ん、お父さん、テロは昨日もやったでしょ。
「迫害意識」は病的な妄想である、テロに走るより病院へ走れ、
とテロリストに言いたくなる気持ちは分かる。
戦争ではない、単なるテロだ、と。
どちらにしろ、「非行」である。残念。
馬鹿は自分を馬鹿だとは思わないし、
利口者は自分が利口(で優れているの)だとの信仰を解かない。
世界は、この両者の戦場ですか?
エイリアン VS.プレデター ですか?
<<しょうもない本発見>>
今日は、腰痛で動きが取れないもので、
そこらにある本を読みました。
プライアン・L・ワイス『前世療法』ての。
PHP文庫、というのにも不安があった。
案の定、とんでもバカボン(馬鹿本)でした。
重症の神経症患者のキャサリンに催眠療法で前世を語らせたら、
みるみる快癒した、というお話です。
まあ、それだけでしたら、症状の意味、つまり
症状を引き起こす精神のエネルギー供給の起源、を理解できたら
症状が消え失せるというフロイトやユングの考えたことそのまんま
ですが、催眠中、彼女がおそろしくマトモなことを言うのだ。
すべてのことはバランスしなければならない。
自然はバランスしている。
動物たちは調和して暮らしている。
人間だけがまだ平和に生きることを学んでいないのだ。
人間は自らを滅ぼそうとし続けている。
そこには調和もなければ、
自らが行うことに何の計画ももっていない。
自然とはかけ離れてしまっているのだ。
自然はバランスしている。
自然はエネルギーと生命と再生である。
しかしながら、人間は破壊しているだけなのだ。
人間は自然を破壊している。
人間は他の人間も破壊している。
結局人類は自らを破壊することになってしまうだろう。
こうしゃべっているのはキャサリンではない。
催眠中に登場する「マスター達」ということになっている。
著者は、「マスター達」はユングの言う<集合的無意識>であり、
キャサリンは<イタコ>の役を負っていると考える。
個々人の温度羞はあるだろうが、ほとんどの人間が察知している
<(人類的な)危機感>〈インディアン古老の知恵だとか)に
精神医療の最先端にいる医者も感応してしまう、という図式です。
アメリカの功あり名を遂げた医師が発表するのを憚ったほどの
内容ですが、アメリカには<集合的無意識>にたいする渇望が
ありすぎるほどあるような気がします。
そういう図絵を描きたくてしょうがないんでしょう。
スピルバーグの『未知との遭遇』(1977年)も
(人類的)危機の救済というモチーフに充たされている秀作でした。
ピューリタンの渡米以来、
アメリカは「救済」をどこかに求め続けているのだ、と読めます。
ベトナムや、イラン・イラクその他、「宇宙」にもね。
救済に飢えたオオカミだとも言えるんじゃないでしょうか。
「マスター達」の持っている通俗的な危機意識に
いたく感心(感応)したワイス教授の理知が、
いたわしいほど伝わる「名著」でした。これは悲劇か喜劇か?
「笑えます」と言うだけじや、いけません。
得体の知れぬ危機意識に追いまくられ、前に進むアメリカ人、
うまく説明できませんでした。ごめそ。
『スターウォーズ3 シスの復讐』を観た娘は、
「テーマはダースベーダーの作り方だね」と申しておりました。
2005.8.2