2003年は、構造改革の年(らしい)です。
ずっと前から、そうだったんですけど。
12/26の小泉総理のメールマガジンに
税収が42兆円程度しか入ってこないにもかかわらず、国債発行が
なんと36兆円を越えたんです。そのうち赤字国債は30兆円です。
一般会計に占める国債依存度が4割を超えている国なんてありま
せん。
とありました。
実は、大変な国だったんだ、わが日本は。
わが家はもっと大変なんだよ、コイズミ!
ガス給湯器は壊れちゃうしよー、
洗面台の蛇口から水吹いちゃうしよー、
雨漏りしちゃうしよー、
子供1はタコ部屋にアルバイトに行っちゃうしよー、
子供2はPS2を買ってくれないと言ってバレーばかりしてるしよー、
女房は家事しないしよー、
父親は飲んだくれだしよー、
近くの人は、ナカムラ家を「ヘルハウス」と呼んでます。
ま、いいけどね。
本日の話題は、幸せな家庭を築いている「公務員」です。
数字はアテになりません。
意味ありげ、であれば、よし、としています。
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自治体のリストラ策で、
あっちとこっちがくっついたり、
あそこの町は貧乏だからイヤだ、とかなんとか、
右往左往の大騒ぎでございます。
何十年も前にも、こんな大騒ぎがやっぱりありました。
1959年10月1日、市町村合併で「南国市」という、
あっぱれな名前の市が誕生しました。
その時の裏話からいきます。
各町村はここを先途とばかり散財しまくったそうです。
なにせ、借財はすべて新しい自治体におっ被せたらいいんですから、
気楽なものです。
地元のセンセイから木っ端役人まで、大いにハッスル(うひゃ~)。
センセイ、地元の英雄だ。
これは、裏話ですから南国市の正史には載っておりません。
ホームページを見ましたが、もちろん記載なし。
これだから、「正史」ってのもあてになりません。
さすが、自主財源率全国最下位の高知県、
よそからふんだくって嬉々としておる。
いいじゃねーか、最下位だって。
農業も林業も漁業もショボショボで、
ロクな産業とてもなく、
娯楽もないものだから、酒飲んでるか、パチンコ屋にいる。
教育に投資する余裕なし。
ってゆーか、その日暮し。(このへん、大好き。)
年に数回襲来する台風があたりをぶち壊し、
お国から下された公共投資や補助金に群がって、
それを分配することでやっと金が廻ってきたんだ。
いいじゃねーか、台風立県でも。
あの時代はよかったねや。
年に二回も米が取れ、カツオも獲れてたし、
台風もよく来てくれた。
近年、台風さっぱり、上陸してくれない。
21世紀の高知県は、とっても、とほほ。
「台風来ないけど、もっと公共投資を」
と要求するのも気が引けるご時世とはなった。
日本国に金がないのもよーく承知している。
(潤沢にご使用なさっているところも、そりゃ、あるでしょうが)
「よそ」と言っても、よその金持ち県からなら許してやるが、
南国市民もその「よそ」と同等に考えているのだから、
高額納税者のあたしは怒っているのだ。
はいはい。
貢献するのはやぶさかではないが、貢献が趣味という訳ではない。
資金の流路がはっきりしておればいいのです。
一方、親方の日の丸さんは、てえと、さすが親方、ビッグである。
600兆円だか777兆円だか知りませんが、燃えて火を吹く赤ダルマ。
これからの時代は君たちが作るんだ、
あとは頼んだ、よろしくネ、ぐふっ!・・・てんでしょうか。
日本国は既に死んでいる。
言っておきますが、国民の経済が破綻しているわけではありません。
90%は、不況だろうが何だろうが、経済の推移の範疇です。
あとの10%は、破綻ですけど。あはは。
(これは、また、別の機会に。)
え、まあ、国家財政上で死んでいるのです。
国民の財産の運用を委託された「国家」が下手を打っているのです。
こんな証券会社だったら、
さっさと潰してしまったほうが国民のためです。
う~ん、この借金、どーするんでしょう?
そもそも、返すつもりはあるんでしょうか?
踏み倒し、でしょうか。(アルゼンチンを見てください)
ここは南国市方式で、「次世代さん、ヨロピク」で
借金しまくり、が、お利口か、な?
債権者(国民)は、泣き寝入り、つまり、見返りを全く期待しない
税を納め、国債の「元本保証」(安全確実な投資、とテレビCMま
で流しています)は潔く放棄し、エンゼル・キャピタリストとして
「投資先を間違えたわい、わはは」と、あっさり諦めていただく、
と。
国債にもペイオフ導入、と。
ま、こういうことになりますかな。
政治家先生は歌います。
「♪いいじゃないの、今がよけりゃ。」
↓
1969年(?)、相良直美が歌ったデスペレートなラブソング。
わたくしも大好きでございました。
日本国民の皆さま方も、納税は権利ではなく、
義務あるいはボランティアと心得ておりますから、
口幅ったいことは申しません。
「あとは良しなに。へへへ」である。
土木工事か何かで返してもらえると思っている。
でも、このM資金はどこぞに隠匿されているのか?
そうではない。
公務に関する人件費は、国家予算の半分を占めている。
自衛隊から国会議員・町役場、その他、公共事業関連の人件費が、
およそ、350兆円。
700兆円を集金し、差配し、その半分を自分の給料として入手する。
巨大コングロマリットであり、シンジケートであり、
公営のマフィア、でもある。
集金した「税金」は、彼らにとって、とてつもなく、軽い。
金は勝手に湧いてくるもので、
供託された出資金だとは、考えていない。
足りなくなったら増税したらいいのだ。
そんな連中を、はたして、公務員と呼んでいいものか。
公務員はどこの国にもいる。
数十人から百人規模の部族にも。
部族の首長が、いかに悪逆非道の圧政の君主であっても、
「支配者」とのみ考えるのは、間違いである。
彼(ら)は、公務として「支配」しているのだ。
つまり、「支配」を部族から委託されているのである。
公務員の起源について考えてみましょう。
二つの要因が考えられます。
強大な生産力を持つ家族が現れ、その氏族のヘゲモニーを握る。
あるいは、特異な呪力・巫力を持つ人物(たいてい女性、卑弥呼
みたいな)が、兄弟を実務に就かせる=実務方が吉凶の方位を
姉妹に伺う。(柳田国男『妹の力』参照)
なぜ女性が、そのような呪力・巫力を持つ傾向があるのか?
これについては現在リサーチ中(ウソですけど)。
200X特命リサーチでやってほしい。
実際は、(ことにアジアでは)圧倒的に後者だったろうと思われま
す。強大な指揮権を持つ家族が、いきなり現れることは、あまり
ないでしょう。
ヨーロッパでは、「あんたのまじないは当たらん」と、首ちょん
切られた「王様」がよくいたらしい。(フレイザー『金枝篇』?)
日本の古代とはえらく違う。
日本では、実務的な王権から後じさりし、神権の方ににじり寄っ
た。天皇家は、実務的な支配を武士階級に任せ、それによって、
もっと根底的な支配力を得た、と言えるでしょう。
このへんのテクニックは、相当なものがあると思えます。
陰に回ることによって、権威を温存・増幅するテクニックを
天皇家は、どうやって手に入れたのでしょう?
歴史学者はよくご存知でしょうから、彼らに任せます。
首長およびその近親が、いわば最上級公務員の地位を占め、
諸雑務を担ったのは、下位の共同体が貢納した人たちでした。
分散する富を公的な所にプールし、
巫言により神託し、治水し暦を作り犯罪を罰し、もろもろの凶事
(まがごと)から共同体を救抜したのでありました。
生活者から公的な[権威、権力持った]プロジェクトチームが浮上し
ていった、ということです。
生活者がリコール権を行使しないか、または行使できなければ、
このチームは自己増殖するようです。
なぜなら、生命維持のエネルギーは不断に供給されているからです。
供給ルートを狭めるか、ストップしない限り、
この生命体は増殖するでしょう。
言っておきますが、
彼らは庶民の生き血をすする吸血鬼ではありません。
幾分妖怪じみているのは、
国民の「下僕」でありながら、権力を委託されているという
双頭性を持っているからです。
もう一つ。(奇っ怪な感じを持たれると思いますが、)
公務員は、失対=失業対策事業の側面を持っております。
高校時代の僕の友人T君は、卒業後高知県庁に就職しました。
ところが、1年をまたず、辞めてしまいました。
聞くと、
「連中は、3日で済むことを、1週間かけてやっている。
1人で頑張っていたら、すっかりのけ者になってしまった」
とのこと。
え?
某官庁の某偉いさんは、公務員はどーしてこんなに多いのか、
と訊かれたとき、「有事の際(戦争というより災害の時、でしょう)
公務が執行できるよう、余裕をもってかかえているのだ」
と答えておりました。
ふーん、そーなんだ。
公的なプールとは、もちろん、人員も含めてのことだったんだ。
消防署が人員をかかえているのに誰も文句は言わないように、
そのことにとやかく言うべきではない、か?
ちょっと違います。
それは、自己増殖機能を持っているかどうかです。
消防署や自衛隊は、今のところ、市民のチェック機能の埒内にあり
ますが、そこから自立した(フリーな)エリアがどこかにあり、
彼らは、委託された資源を自己の増殖のためのエネルギーとしてい
るのです。
公務員(の数)が失業率を押し下げているのは確かです。
いま、ガルブレイスの言う通りの「小さな政府」が出来、220万の
公務員数の2/3で運営しうる超効率的な国家運営プロジェクト
チームが誕生すると、(短期的に)失業率は、1%強ほどアップす
るでしょう。
公共事業関連まで含めると、考えたくないほど失業者は増えます。
ちょっと待て。
失業者を救済するに、五体満足の彼らを先ず救済する、というのは
優先順位が違うんじゃないのか。
各人の能力に応じて働き、[富を「国家」に集中させ(プールし)]
各人の必要に応じて得る[分配する]、というのが社会主義の理念で
あり、[]内は、革命ロシア=旧・ソ連の理念でした。
ところが、ソ連で実際にできたのは、
ノーメンクラツーラと言われる特権的な官僚・階級を太らせる分配
システムでした。
日本でもいましたよね、「労働貴族」という連中が。
北朝鮮にもいるよね、大きな顔して。
社民党なんか、なんとなく「同志国」あつかいして、
笑わせてくれました。
富の集中を許さないで、人類の富としてどう共有しうるか?
というのが、社会主義の夢であったのに。
一方、先行する資本主義の理念(あるいは倫理と正義)は、
個人の努力や才覚を共同体に収奪されるのをいかにして防衛する
か、でした。
いきおい、古典的な共同体は痩せていきます。
日本って、社会主義?
なにはともあれ、まず、プールしておく。
分配の基金なのだから、いーじゃない?
その中から、また、余剰金をプールし、身内で山分け。
分泌される利権に蝟集するものを、自らの基盤整備とする。
こうやって、お手盛りの公的事業が拡大してきた。
特殊法人なんかもね。
自分の職場を守り、作るんだから、いーじゃない?
20年ほど前、(高知)県庁にコンピュータを導入しようという話が
出、労組は当然「合理化反対」の声を上げます。
民間がリストラの嵐で木の葉のように吹き飛ばされても、です。
ひとの職場を奪って寝覚めの良いわけがない。
一般ピープルは人情家。
交通費支給の上、車で通勤しても駐車場料金は、タダ。
でも、納税者に開放されるべきスペースを占有するのはおかしい、
納税者が立て替えているんか?
了承した覚えはないけど。
などと目くじら立てる人は、ただの一人もありゃしません。
ええ、ありゃしませんともさ!
この私も、他人の幸せに水をぶっかけるような野暮天は、大嫌いだ。
♪でもね。
憲法第15条を再録しておきます。
「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利で
ある。」
「すべての公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者では
ない。」
これは「理念」なのか「常識」なのか、判然としないのですが、
とにかく、憲法上にはそうある。
「主権」はどこにあるのか?というのは、歴史上の大問題でした。
神か、法王か、帝王か、天皇か、タイクーンか、軍部か。
時代を降りるごとに主権は世俗化し、近代には議会、現代になって
はじめて、民衆という概念が誕生した。
主権は公務員であるという時代は一度もないのに、
ちゃんと権威と特権は持っている。
今様の潜王(こんな言葉、あったっけ?)である。
憲法の規定は、まず正しいでしょう。
公務を滞りなく執行するために身分を安定・保証されていることと、
いつでもリコールの対象になるという危うさを共に持っている職業
なのです。
もう一つの、富の分配とプールの問題は、一体どうなるんでしょう。
生産性が上がっているのに、それが豊かさの元にならず、
逆に雇用の減衰への圧力になるという問題にもつながります。
え~・・・、それはまたあとでね。(^^!
この正月、100円ショップで将棋のソフトを買いました。
いけません。
駒の動かし方を知っているぐらいの棋力では、歯が立ちません。
3回ほどやりましたが、「待った」の連続で(当方が、である)、
ヤんなっちゃって「投了」。
しかも、相手は「easy」の設定。
おれってば、100円の将棋にも負けるんだよー。 2003.1.4