昔々のことでした。
園まりが歌っていました。
遠い出張先にユリコ(仮名)から手紙が届いた。
「ひとり寝の子守歌」、じゃない!
「夢は夜ひらく」って。
どんな夢をひらけばいいんだろう?
ひらく夢などありゃしなかったのだ。
返歌を書いた。
雨が降るから逢えないのか
来ないあなたは野暮な人なのか
濡れてみたいのか 二人でか
夢は夜ひらくのか
三上寛は別の反歌を用意していた。
♪ひらく夢などあるじゃなし、と歌ったんだよ。
生まれ故郷の小泊じゃ
今日もシケだと言っている
現金書留来たと言い、走る妹よ
http://jp.youtube.com/watch?v=O9ylaLnp2v8
う~ん、見事な反歌でした。
歌の基本は、相聞歌、ですなー。
孤絶した歌を作ったのは戦後詩派連中ですが、
それでも「連帯」の夢はあった。
歌はAとBを繋げる(橋だ)。
そんな歌の出現を夢見ながら寝ることにしよう。
夢は夜ひらくか?