7月某日、
不審なパトカーが後ろを追いかけて来て、言うのです、
「前の車、止まりなさい。」
あ~? 俺かい?
あなた、さっき「一時停止」を無視しましたね?
あー、あそこね。「無視」なんかしてませんよ。
ちゃんと安全確認しましたから。
ええ、そうでしょう。
わたしどもも、無茶苦茶な運転とは思いません。
じゃ、そーゆー事で、ご苦労様です。
いや、あのね、あそこは「一時停止」の標識があったでしょ?
あなた、見ませんでした?
標識?
そんなもの見る暇があったら安全確認を先ず優先するべきですよ。
じゃ、先を急ぎますので。署長によろしく。
待ちなさい!
あなたは、あそこの一時停止のラインで一時停止をしましたか?
それだけをお聞きします。どうです?
しました!と思います。
とにかく、安全確認はしました。それで十分じゃあないですか。
違います。「一時停止」は「徐行」ではないのです。
道交法では、タイヤが完全に止まることを言います。
止まりました?
あ、そりゃ、意味ないですね。
むしろ、完全に一時止まるより、
ゆるゆると動いていた方が動体認識には有利であることが学会では
(高知七輪愛好会、ですけど)認められています。
排出ガスを削減するのにも、もちろん有利です。
あんた!何言ってるの!?
本官が聞いているのは、「一時停止」したかどうかなんだよ!
逮捕してもいいんだよ!
あのー、もう一度聞きますが、何のために一時停止が必要なんです?
だから、安全確認のためだと言ってるでしょうが(--#!
だから、わたしも安全確認はちゃんとしたと言ってるでしょ。
それは、あなたがたはパトカーの中から一部始終見てたでしょうが?
それ以上のことを、何をせよと言うんですか?
あなたは言いましたよね、「一時停止」は安全確認のためだって。
安全確認が第一義で、タイヤが止まったとか何だとかは瑣末なこと
です。違いますか?
あんた、道交法を読みなさい!
私たちは道交法に則って取締りをやっているんだ!
道交法ではな、一時停止の標識のあるところでは完全に止まらなけ
ればいけないんだよ!
そりゃー、ヘンだ。その道交法とやらがね。
腐っています。
理屈が逆転しているんだよ。
順逆不二、です。
子が親を生む、みたいな、理屈が通らぬことを言ってはいかんよ。
あなた方は、こんな理不尽なことから、市民を守らなくっちゃ。
警察官の本当の仕事は、そこですよ。
ね。日本を正義の国にするよう、ともに闘おうじゃありませんか。
はいはい、とりあえず、ここに署名からね。
すまないね、色紙でなくて。
こいつら、市民を舐めておる。
こんなつまらないこっぱ役人を育てるために税金を納めたんじゃ
ないぜ。
これで、7000円です。
わが家の「たぶん使わないけど欲しいものベスト3」にランクされ
るペンタブが、これで消えてしまいました。
残念。
「公道はおいらのサーキット」なんだけどなー。 2004.7.19