いや~、カエルがやかましいですねー。
もうすぐ梅雨ですもんねー。
梅雨時の風物詩と言ったら、ムカデですよねえ。
もう5匹も天国にお送りしました。
 殺生はしたくないものです。
 成仏しとくんなはれ。



4月1日から、消費税込みの「総額表示」が
(罰則規定はないものの)義務化されました。



消費者が支払う金額を明示しろとの御達しです。
お上の決定ですから、否も応もありません。
「やだー、この値段、税込みじゃあないの?失礼しちゃうわ、ぷん」
と言うお得意さんの声を恐れて、
やったもんだよ、何万の小売店舗が、膨大なコストをかけて、
POPや価格ラベルの付け替えと、(POS)レジの改変を。



 某レジ屋さんに、
 「このどさくさに新レジ導入という店も多かったろうねー?」
 と聞いたところ、
 「ダメっす。メンテで振り回されるだけです」とのこと。



多大な労力を費やして「総額表示」にしたあげく、
アンケート調査では、6割のスーパーが売上げダウン。
「この間まで198円のものが、200円? おかず一品減さなくちゃ」
と、賢いおかあさんが考えたのです。
表示価格が5%上がったのが、消費マインドにブレーキをかけた、
らしい。
「賢いかあさん」は、実際に出す金がナンボかには、頓着しない
らしい。



「しまむら」とユニクロは、\1980をそのまま内税価格にしたんで
売上げ減少とはならなかったといいます。



ま、そんなこんなはいいとして、
この法案が、いつ、どのような議論を経て成立したのか、
新聞をロクに読まない当方に非があるんでしょうが、
これが釈然としない。



いまさら、新聞をほっくり返す気にもならない。
我が選良の議員先生が、もちろんちゃんと議論を尽くして
決めたんでしょう。
(ホントかよー!?)



私は、「消費税」という税制には賛成です。
多く消費する者には多く負担願う、
というのは、順当ではないでしょうか。



「総額表示」には反対です。
消費税率が流動的であるのは、いたしかたのない状況です。
その度に価格ラベルをまたぞろ貼り直すのは、バカらしい労力です。
そのコストは、結局、消費者が負担することになります。



「外税方式では、実際にナンボ出していいのか分からない。」
違うでしょう。



いいですか?
消費税を支払うのは消費者の仕事なのですよ。
出した金の何パーセントが国に納められるのか、
知った上で購買すべきなのです。
消費税率に盲目であることを奨励するようなやり方は、
いかがなものか、と思います。
それともなにか?
愚かな消費者を養成するのが目的なのか?



消費税制度の眼目は、GNPの半分以上を占めるに至った民間消費
支出のご本人たる<消費者>を、国家経営の大きな柱(全税収の
20%以上)に育てようということです。
 ぼくは、揮発油税とか、酒税・たばこ税・自動車重量税などの
 間接税を、全て(消費税が7~10%になろうが)消費税に一本化
 するほうがいいのではないかと思いますけどね。



そのご本人が、自分の出した金のナンボが税金に、つまり共同運営
基金に回されたのか分からなくなるような「総額表示」は、
おかしいじゃありませんか。



国は、無自覚的に・なんとなく流れ込む金よりも、
自覚的に供出する納税者を育成するべきなんじゃないでしょうか。
納税者は国の宝と言います(→言われてません)。
国が納税者を育てなくてどーすんですか。



100円は商品の代金、プラス5円は税だ、
とはっきり言うがいいだろう。



小売店数は、減少の一途をたどっています。
わたしは田舎に住んでいますが、
そのうち、歩いて10分ぐらいで行ける店は
無くなってしまうでしょう。
自転車にも乗れなくなったわたしは、
どこで食料品を調達すればいいのか?
そんな商店に、「総額表示」などという余計な労力を強制するな、
ってんだ!
全国百数十万の小売店舗を代弁して、言っておきたい。



見えぬ目でインターネット通販のサイトを
右往左往せにゃならんのか?



消費者は、資本提供者、と言うより、
プロバイダー(※)に成長するべきである。
 (※)『英辞郎』によれば、供給者、資本家、準備者、設備者、
    調達者、扶養する人、とある。
消費者の反対語のように考えられているが、そうではない。
商品の企画から、国家財政にも、ちゃんと参画するべきなのである。
そんな消費者を、国家が育成するべきなのである。
(選挙の日に投票に行け、と言ってるのではないよ。)
                         2004.5.17