竜安寺の石庭を模した名園である。
と言うか、人工の静謐(せいひつ)をねらった竜安寺が「けれん」にまみれており、あざとい、のかもしれないではないか。
流動する自然相を見事に庭園化しておる、のである。
雑草を殲滅するだけが庭園の任なのではない。
まー、すごいわ、どくだみは。
せっせとむしって、後ろを振り向いたら、もう生えているんだわ。
賽の河原で石を積んでいると鬼が来て壊してしまう。
また一から始める、そんな虚しさが襲ってくる。
セ・ラ・ヴィ、これが人生だ。
松岡農相の自殺が報じられた。
マスコミの報道を総合すると、
1.与党内部からも辞任すべきだの論があった。
2.安倍首相などの農相擁護は辞任のチャンスを封じた。
3.この「内閣延命」策によって圧死した。(遺書には「自分の身命を持って責任とおわびに代えさせていただく」)
ということになる。
なるほどなー、ひでえもんだな、日本の政治ってものは。
こんなところへ自ら進んで入りたがるやつの気が知れない。
いずれ政治家なんぞを志向する者はなくなるであろう。
これでいいのだ!
うちの部落の体育委員みたいに持ち回りにして、しぶしぶお引き受けするのが政治委員だ、てことでいいではないか。
贈収賄事件のキーマンが自殺するのは(日本には)よくあることだ。
政治家には比較的少ないのは、「自ら入った」という<気概>や<理念>が彼を勁(つよ)くするためだろうが、松岡の死は、世俗化した政治を象徴するのではあるまいか。