790921 なんか面白いことないかねーー。
火星人が襲来でもしてくれんかねー。
江原啓之、スピリチュアル・カウンセラー氏が死んでもいない某氏の父親の降霊を「体験」した、と週間文春がすっぱ抜いたそうな。
テレビ局のスタッフが事前にちゃんと取材してないからだと江原は怒っている、という噂もある。
『オーラの泉』『天国からの手紙』は癒しの泉だったのにねー。
不安な魂を癒してくれるのに。
わざわざぶち壊すこともあるまいに。
野暮な話ではあります。
視聴者が眉に唾しないでのめり込んだ訳はなかろーが。



眉に唾しながら「癒し」を楽しんでいたのだ。
おいおい涙した善良な人も、そりゃいたでしょうが。



江原にしても三輪明宏にしても、まっとうな人倫を諭していたよ。
「まっとう」が「際物(きわもの)」になる面白さを、
際物好きなTV局が見逃すはずがない。
わたしはテレビの味方です。
突出させる機能を見事にやったではないか。



なんでもない啓示にすがりついて立ち直れたら、
そんな目出度いことはない、でしょう。
宗教心に冷淡であることがモダンな人間である、
と思ったら大間違いでございます。



人はパンのみにて生くるものではない、とキリストは言った。
プライドや惰性や趣味・主義・嗜好によって
ようやっと生きているのだ。
病気によって人は生きているとぼくは以前書いた。
そんなようなものなのだ、人生は。
それぞれの(交換価値なき)宝を後生大事に抱いているのさ。
それ以外の生きようがあるもんか。



真摯なアドバイスを的確にゲストに与えているのに、
眉唾っぽく・胡散臭い見えてしまうのは、惜しいかな、
そこんところを<一様>に塗りつぶす語り口にあります。
気どった調子で勿体をつけるのはカリスマとして必須かもしれんけど、
香具師(やし)の口上と択ぶところがない。
いや、そう言ったら香具師の方に失礼だな。



お前さんには、もっと固い殻を打ち破る至上の愛が不足している。
うへへへ、書いていて恥ずかしいわい。