76『あははははははははは』
http://blog.livedoor.jp/cinecitta2005/
でアポリネールの「ミラボー橋」にお目にかかった。



ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる
 日も暮れよ 鐘も鳴れ
 月日は流れ わたしは残る



この詩を日本に紹介したのが
堀口大學の訳詩集『月下の一群』です。
「あはは・・・」氏の引用もここからです。
この本は上田敏の『海潮音』とともに
日本に大きな影響を与えました。
 「山のあな、あな、あな、あなたもう寝ましょうヨ」で有名な、
 カール・ブッセの詩は海潮音に収められているもの。



ぼくのは新潮文庫版でした。
ちょっと待って、も一つあるはず。
ゴミの山から掘り出したのが写真のもの、
唐十郎編集の『季刊月下の一群』創刊号(1976年)。
下のインデックスはどっかのサイトからパクってきました。



特集:人形 魔性の肌
巻頭往復書簡 下降の水路をたどるゴンドラ(渋澤龍彦・唐十郎)/『妖精の書』について(種村季弘)/「女主人公(ナーイカー)」の分類(松山俊太郎)/日本人形史論のこころみ(松田修)/肉天体の原理(赤瀬川原平)/人形つかい(日影丈吉)/からくり幻想考(立川昭二)/夢見る自動人形(巌谷國士)/体力論丹田編(平岡正明)/つつしみぶかさのないことについて(四谷シモン)/ズボン(篠原勝之)/若菜よ(吉増剛造)/蛇姫様参り(嵐山光三郎)/パレスチナ報告(若松孝二)/下町ホフマン(唐十郎)/人形か人間か(津島佑子)/詐欺師の変身(池内紀)/ベーゼン・スティング・トリップ(山下洋輔)/伯爵の柩(高橋康雄)/怪しき人形使い(脇明子)



この希少本がヤフーオークションで1000円だよ。
安いよ。買え。
間違っても、ALI PROJECTなんかに迷い込まないように。
ワシはアリカ様に「わたしの足をおなめ!」って言われたぜよ。
恐ろしいのー、ネットの森は。