遠くまで行くんだ、とNは言った。
「おらも連れて行ってくれろ」と言っただ。
「足手まといは御免だ」とすげなく断られただよ。
http://blog.livedoor.jp/cinecitta2005/
おーい、雲よ。
「遠くまで行くんだ」ときたら、
吉本隆明や、福田善之を思い出す。
僕が最初に知ったのは吉本の「涙が涸れる」だった。
とほくまでゆくんだ ぼくらの好きな人々よ
ググってみたら、次のが見つかった。
http://www.geocities.jp/mandanatsusin/tookukara.htm
面白かった。
みなもとたろう、長谷邦夫、すがやみつる、夏目房之介なども発言していた。
白土三平の『忍者武芸帳・影丸伝』での影丸の最期の言葉「われらは遠くから来た そして遠くまで行くのだ」があるが、グラムシらと共にイタリア共産党を創立したトリアッティが起源ではないか、また、ゴーギャンの絵のタイトルにも似たものがある、云々。
もちろんあたしらの世代にとってオリジナルは吉本。
小野田襄二らの「遠くまで行くんだ」てのもあった。
ひそかに応援してたっけが。
「更級日記の少女」とか、円生の怪談話がどーとかの話が堂々と乗っかており、崩壊のカイは快感のカイ、と思っていました。
「海援隊」の武田鉄矢は「思えば遠くへ来たものだ」と歌った。
行きたくても行けない思想的足弱のおいらは、
「もう行っちゃったのかい」とうらやましかったが、
これは、中原中也の『頑是ない歌』からです。
思へば遠く来たもんだ
十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた
汽笛の湯気は今いづこ
(!)写真間違えたので差し替えようとしたが、失敗。
面倒なので、しばらくこれで行きます。
途方もないとこまで行っちゃうバカヤローなお気楽亭。
酒やめないと、ほんとに崩壊しますよ、あんた。