7910 日本の名目GDP(国内総生産)は5年間で22兆円大きくなった。
普通はこれを70%は働く人へ、30%は資本家へ分配するが、働く人への分配はゼロどころではない。5兆円減っている。さらに5兆円増税され、社会保険料が4兆円増えている。つまり手取りは14兆円減った。



一方の資本家は22兆円+減税などで30兆円増えた。株主配当は3倍に、大企業の役員報酬は2倍になっている。
政府は政策を間違えているんじゃなく、こういう世の中にするのが構造改革の目的。



この5年の間に正社員は300万人減り、パート、派遣、アルバイト、嘱託といった非正社員は300万人増えた。非正社員で月給10万円に届いていない人は全体の40%、10万円以上20万円未満は40%。こういった層は、年収にすると120万円ぐらい。年収300万円を切ると、家計は赤字に転落し、耐久消費財普及率も劇的に下がる。



昨年発表された経済協力開発機構(OECD)の調査によると、2000年の段階で、世界で最も貧困率の高いのは米国。日本は2位。10年前には63万世帯だった生活保護世帯が、05年には104万世帯。貯蓄なしの世帯は35年前の3%から、05年には23.8%になっている。
また20代後半男性の年収別結婚率は年収1000万で72.5%、200万円で22.8%、100万円で15.3%。
  (以上、8月3日高知夏期大学講座での森永卓郎氏講演から)



数字見るだけで頭が痛くなるあなたは、やっと読んでまた痛くなったことでしょう。
N氏のおっしゃる「富を数値化せよ」への回答の一例にはなるでしょうか?



よさこい祭りなのに無粋な話です。
写真がない!またね。
替わりにもっといいのを上げとくわ。