今年は元日から地震が発生する波乱で幕があけました。

 

翌日には羽田空港で航空機が衝突炎上。こちらは航空機のような大規模かつ複雑なものが、ちょっとした行き違い、勘違いで事故が発生することに正直驚いてしまいました。誤って進んだらパイロットに警報が出るとか、夜間や見通しが悪くても立ち入ってはいけないものが存在したら少なくとも空港内で判別できるとか。行き違い、勘違いを気づかせてくれるものがてっきりあるものだと思っていたので、それがなかったことにびっくり。事故調査が進んでいるでしょうから、新事実が発見されるかもしれませんし、自分が知らないきちんとした仕組みがあったのかもしれませんが、事故が起こったことは間違いありません。

 

この事故は地震対応に向かう航空機が絡んでおり、その意味では能登半島地震と羽田空港事故が関係していたのですが、別の意味でも関係しているような気がします。

 

過疎化、高齢化が進んだ能登半島では地域を結んでいるほとんど唯一の道路が被災して、避難や支援が大変な状況です。一方で羽田空港は、日本各地、さらには世界からも飛行機が到着するほんの少しの余裕さえない超過密で、この余裕がない状況ゆえに行き違い、勘違いが事故につながっていることは疑いがないでしょう。どちらもギリギリの状況が被害の誘因になる、あるいは被害を大きくしているように思います。

 

ゆとりというと否定的に受け止められがちです。しかし何事においても、余裕がない状態というのは良い結果を生むとは思えません。少なくとも自分の心の中ではゆとり、余裕をもって事に臨みたい。あらためて今年は心がけたいと思います。