G7サミットが広島でありました。G(グループ)7という呼び方の通り、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国が、この議長国の順で1年に1回開催するので、7年ごとに日本で開催されることになります。実際、前回は2016年伊勢志摩サミットでした。

 

伊勢志摩から7年というのも月日の経つ早さに驚かされますが、次に日本が開催するのは、順当に考えると2030年ということにさらに驚きます。国連で働いている時、持続可能な開発目標が入っている2030アジェンダが口に上ることが多かったのですが、その2030年に達してしまうのです。果たしてSDGsは達成されているでしょうか?

 

日本では1979年(東京)、1986年(東京)、1993年(東京)、2000年(九州・沖縄)、2008年(洞爺湖)、2016年(伊勢志摩)と6回開催されているのですが、一見して分かる通り2000年以降は8年間隔になっています。1998年から2014年までロシアが加わったG8だったからで、ウクライナ情勢を受けてロシアの参加停止で2014年以降G7となっており、そのウクライナがゲスト国として参加しているのは意味があるように思います。

 

またサミットが広島で開催されたのは、色々議論はあるのですが、やはり大きな意味があったと思うのです。実際に核兵器が使用された場所で、使用した国も含めて核兵器使用の惨禍を見て、実際の被爆経験者から直接話を聞くことができるのは人に寿命がある限り限られた期間しかありません。もっと悲観的に考えると、どこかの国が核兵器を使用して7年後はG7どころか世界がどうなっているか分からないとも言えますし、次に日本で開催されるのかさえ分からないかもしれません。

 

やはり気が早すぎますがG7のニュースを見て2030年に思いを馳せました。