HPオールスターズのニューシングル『YEAH YEAH YEAH/憧れのStress-free/花、闌の時』
この新曲のMVが続々とYouTubeにアップされてきてますが、
どうも、ハロヲタの評判が芳しくないみたいですね。
そもそもホンマにイマイチなのか?
ちゃんと襟を正して、正座して聴いてみなきゃわからないだろ、
だいたい豪華な作家陣の顔触れを見たら、悪いわけがな・・・・・・ホンマや(笑
01.YEAH YEAH YEAH(作詞、作曲:つんく)
前口上は置いといて、ちゃんと評価しましょう。
この曲、コード進行はとてもドラマチック(とくにBメロ)で、Aメロは裏拍、Bメロ以降は表拍と
リズム変化の付け具合もつんくらしい良曲だと思いますよ、俺はね。
夏のハロコンでも感動的でした。
ただ、なんで曲のタイトルが「YEAH YEAH YEAH」なんだってことが
どうしても頭から離れないわけでしょ。
歌詞の世界観と全然合ってないから。
自分もこの曲の歌詞を眺めて、どういうタイトルにすべきだったか小一時間考えてみたけど、
答えが浮かばず(笑
歌詞を読み解く上でポイントとなるのは、
「損得ばかりが全てじゃないが ポイント有効期限が切れたら なんか イラっとね」
「人間がこの世で 威張っているのは なんかどうだろう?」
辺りのフレーズ。
意訳すると、
人間って所詮、目先の事(ポイント有効期限)に振り回されるちっちゃい存在なんだけど、
それでも、人間に生まれて来たことには意味があるから、
生きていかなきゃね、
ということなんだろうけど、全体的にネガティブ要素が強いんでしょうね。
その「人間に生まれた来たことの意味」のイメージを膨らませるような
前向きなフレーズがあれば、だいぶ明るい印象に変わったと思うし、
そしたら小一時間も考えれば、いいタイトルが浮かびあがってきたはずなんだ。
でも、今回の3曲の中では、これがダントツで一番良いです。
10周年記念曲「HELLO TO YOU」より好き。
「YEAH」とか、つんくの手癖(*1)だから、しょうがない。
02.憧れのStress-free(作詞、作曲:つんく)
全般的に凡庸。ハローのどこかのグループのアルバム曲だったらアリかなと思うレベル。
こうなったらアレンジで圧倒的な疾走感出して、「スススストレス」の部分も
ストレスフリーに爽快に飛ばしてくれるようなアレンジにしてくれれば良かったのに、
ヒラショーのアレンジもまた凡庸に終わっている。
03.花、闌の時(作詞、作曲:小椋佳)
映画『北の桜守』(主演:吉永小百合)主題歌を、上杉洋史がアレンジして合唱曲に仕上げたもの。
これが、一番ハロヲタから酷評を買っているんでしょ(笑
これは映画を観た人向けのもの。ハロプロの20周年とは全然関係ない。
映画のサントラ版とかに入れるんだったらアリだと俺も思う。
それでも20周年のシングルに入れて、ZDA(全国同時握手会)でバンバン売れば、
映画会社の人も喜んでくれるって算段でしょう。
それにしても、ハロヲタに小椋佳は重すぎるよ。
上杉洋史は「ロマンチック浮かれモード」の編曲で知られているけど、
研修生「未来へ繋ぐ約束」など合唱曲にも定評があり、
AKB48「桜の栞」は彼の作曲(作詞は秋元康)。
「桜の栞」くらいライトだったら丁度良かったのにな。
MVも「桜の栞」くらいお金かけてれば印象違ったかも。
04.ハロー!ヒストリー(作詞、作曲:ヒャダイン)【カップリング】
最初の「H.E.L.L.O Sayハロー!プチョヘンザ!声上げろ!HOHOHO」の
メロディーを聴いたときは、ファンクでカッコいいのキタッ!と一瞬喜んだけど、
次の「拡がる 固まる 繋がる 輝く」が超絶凡庸すぎてずっこけた(笑
でも、この曲が一番惜しかったなあ。
20周年を意識して無理矢理ハロプロフレーズを突っ込むのはやめて、
普通に作って欲しかったな、ヒャダインさん。
こうして計4曲通して聴いてみると、一貫性のなさが際立ってしまうなというところですかね。
次の30周年記念に期待しましょう(笑
それでは、ばいちゅん!
(*1)NMB48元メンバー・渡辺美優紀の復帰に際して、つんくが提供した曲のタイトルが
「WINTER LOVE~私のYeah Yeah~」 「夕暮れセンチメンタル」
”Yeah”が2回も入っていることから、つんくの本気度が伝わってきます(えっ?
「YEAH YEAH YEAH」なんて、3つも入ってんじゃん!
そして、つんくといえば夕暮れに弱い男。ハローでも、夕暮れ見てると悲しくなる系の曲を何曲も書いてます。
「ハロプロ夕暮れソングベストテン」ができるくらい。