私は過去記事にもいろいろ書かせてもらったが香港映画、いわゆる功夫(カンフー)映画が大好きで、幼少期に観たブルース・リーに始まり、その後もさまざまな功夫映画を楽しませて頂いて、いろんな俳優さんを知る事になるわけであるが、昔も今も「この人はすごい!」と思うポイントはズバリ

 

足技

 

である。

 

筋肉ムキムキの俳優も凄いし強そうには見えるけど、足技が凄い人の方が武術という目線では強そうだし、そして映える

 

今回は、そんな私が今まで映画で観た足技が得意と思われる俳優さんで、おこがましくも私が選ぶ足技使いトップ10の番付と批評をさせてもらいたいと思います。

 

他にも「この人は?」という俳優さんいらっしゃるとは思いますが、私の完全な独断での批評という事ですのでご了承を。

 

ちなみに、ブルース・リーについては対象外とさせてもらいます。

(筋肉番付で室伏さんが規格外というのと同じ)

 

 

それでは発表!

(堅苦しいので敬は称略させてらいます)

 

 

第10位 キム・イェン・イー(イーグル・ハン 金英一)

いきなり誰ですか?って人も多いと思うが、龍拳のナンシン役といえば あー! ってなってくれると嬉しいです。

めっちゃ足上がります。 しかも上がるだけではなく「止め」ます。

ただ、龍拳では映画の役柄的に「そんなに強くない」弟子を演じてて、さらに出番も少なく、もう少し彼の足技を観たかったというのが私の本音。

顔つきはいかにも足技を使いそうといった顔。(髪型も)

龍拳以外だと、何作か時代劇風?の作品に出てたのを観たことがあるけど、足技をあまり使わずパッとしなかった記憶が。

 

 

第9位 ジョン・リュー(John Liu)

ほぼジャッキー映画しか輸入してなかった日本では無名に近いが、本国では多数の作品にしかも主役として出られてるらしい人。

私もYouTubeで初めてこの人のアクションを観た。

この顔で主役?って思ってしまう顔つきであるが、何にしろ足が上がるのでそれだけで起用されたんだと思われる。

後で紹介するタン・トウリャンの教え子らしいが、劇中のアクションは毎回同じような蹴りばかりで、さらに戦闘中にY字バランスしたりと、なんにしろ足が上がるんですアピールが凄まじい。

しかし、確かに足は上がるんだけど、動作が「よっこいしょ」って感じで、実戦的な蹴りとしてのインパクトをまったく感じない

ハイキックを安売りしてしまった人の1人だと、私は感じている。

 

 

第8位 ロー・ワイコン

酔拳2のラスボスの足技使いといえばおわかりでしょう。

巷では足技アクションといえばこの人みたいな扱いをされてるが、確かに足は上がるけど、なんだろう、ジャン・クロードヴァンダムの足技に魅力を感じないのと同じで、この人も実戦(ムエタイ?)の経歴があるらしく実際に強い人なんだと思う。

ただ、映画の中での振る舞いを見る限りでは、体も大きく手足も長いので派手ではあるものの実戦的な強さというのをあまり感じなかった。(身長が高くて足が長い人への妬み?)

あと、この人って顔も悪くなくスタイルも良いのに、酔拳2以外でも悪役ばかりで、それも「○○の役」が多いんですよね。

 

 

 

第7位 ベニー・ライ

知る人ぞ知るジャッキーのポリスストーリー2 九龍の眼の アパ アパ の人。

小柄な体形で決して長くはない手足であるが、だからこそスピーディでキレのある蹴りを繰り出せるのだ私は感じている。

アパ アパ 以外は馴染みが無いが、調べたら他にもいろいろな映画に出てられるようだ。

テコンドー以外に詠春拳も精通されてるとか。

 

第6位 タン・ロン(唐龍)

みなさんご存じ「死亡遊戯」で本家の代役として抜擢された人。

他にも代役が何人かいたが、アクションも上手く顔つきも本家にもっとも似てたという事で一番出番が多かった。

その後の(性懲りも無く制作された)死亡の塔」でも本家の代役兼、弟役として「顔全出し」で出演。

ちなみにこの人、元々はただのブルース・リーファンで彼の真似をしてるうちにアクションが上手くなったとかで、特にテコンドーや中国拳法、空手等の団体に属して修練をした経験がないらしい。

なのに、蹴りも含めてテコンドー系の無駄に足が上がるだけの俳優よりもアクション全般上手と思う。

 

余談だが死亡の塔は映画としては微妙だけど、登場人物やアクションは好きだったりする。

 

 

 

第5位 タン・トウリャン(レオン・タン ドリアン・タン)

この人を初めて知ったのが、ジャッキーチェンの少林門(秘龍拳)だったかな?

その後はビデオレンタルで観た「空飛ぶ十字剣」とか。

足技かなり使います。上がります。そしてピタッ!と長い時間止めます

ただ99%左足しか使いません。

この人の蹴りは、先に書いた教え子のジョン・リュー同様に、足上げアピールが多いのは良いとしても、なんか当たっても痛くなさそうなんですよね。つまり蹴りが蹴りに感じない

あと、映画の撮り方にもよるかもしれないがアクションがスローに感じる

 

余談だが、実はこの人、映画界に入る前はテコンドー大会で連覇するような実力者で、なんとあのブルース・リーに試合を申し込んだとか。(結果は想像にお任せ)

その偉業(勇気)が映画関係者に認められて映画界に入ったとか?

顔つきは香港アクション優の中でも男前の分類に入ると思う。

堤真一っぽくもみえるが、霜降り明星の せいや に見えてしまうのは私だけ?

 

 

第4位 ブルース・リャン

初めて見たのが小学生の時にテレビで観た「必殺ドラゴン 鉄の爪

ブルース・リー無き時代、カンフー映画なら何でもOKと思ってた時代だったので、

普通に感動して、この人強いな~くらいにしか思ってなかったけど、高校生になった頃に何かの映画(龍拳だったかな?)の二本立てで上映されてた「帰ってきたドラゴン」を観てこの人の蹴りめっちゃ凄い!と興奮したのを覚えてる。

足上がるのはもちろん、キレもある、左右均等に使う、そして特筆すべき点は空手少年憧れの「飛び後ろ回し蹴り」を多用してた事。さらについでに手技も上手い、と総合的にバランスのとれたアクションが出来た人だったのかと再認識した。

ただ、顔つきが主役の顔では無いんですよね。(良く言えば織田裕二っぽいけど)

 

 

 

そしていよいよトップ3!

 

 

 

 

第3位 ウォン・チェンリー(黄正利)

ジャッキー映画でおなじみのラスボス。酔拳の殺し屋「鉄心」が有名。

香港映画の俳優さんは、いろんなタイプの悪役顔がいらっしゃるが、この人の顔は明らかに強そうな面立ちで、いわゆるコワモテ。

昔の雑誌か何か紹介でホァン・チョンリーって書かれてたのでその名で覚えてしまったが、一般的にはウォン・チェンリーと呼ばれてるようだ。

 

最初に酔拳で観た時は、この人の蹴りも(顔も)相当ヤバい!と感じたが、他の映画も含めて今になってじっくり見ると、「蹴り」はもちろん凄いけど、蹴る時に両手を真っすぐ伸ばして手の反動を使って蹴ってる感が否めないんですよね。

ジョン・リューの「よっこいしょ」感ほどではないけど、一旦気になったら気になってしまう。

とはいえ、蹴りがちゃんと蹴りであるのは間違いないし、死亡の塔で「挑戦者」に見舞う右パンチ直後の右後ろ回し蹴りは爽快。

 

参考シーン(無断リンクすみません)

 

 

 

第2位 ウォン・インシック(ウォン・インシク 黄仁植)

以前の記事にも書いたヤングマスターのラスボスね。

 

ドラゴンへの道では「中ボスの1人」だったが、映画で魅せた蹴りの速さは子供の頃でも印象に残っていた。

ぶっちゃけボブ・ウォールやチャック・ノリスよりも蹴りは上手いし速いと思う。

 

その後のヤングマスターで魅せた「蹴り」は私が今まで見てきたどんな俳優の蹴りよりも豪快で衝撃的だった。

映画の撮影の手法の効果もあるとは思うが蹴りが完全に蹴りなんですよ。

この人もタン・トウリャン同様に左足が得意みたいで、ちなみにどうでもよい話ですけど私はこの人の影響で左足ばかり使うようになった。

 

参考シーン(無断リンクすみません)

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして私が選ぶ第1位は、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1位 カサノバ・ウォン(Casanova Wong 卡薩伐)

この人を初めてみたのが、いつだったかテレビで放映されてたドラゴン・カンフー/竜虎八拳 という映画での悪役

この映画に出てた演者は主役も含めて私が当時持っていたカンフースター大全みたいな本にも載ってない人ばかりで、序盤に登場したこの悪役は酔拳のウォン・チェンリー風の白いカンフー着に、ロン毛のストレートのワンレンボブヘアとも言うべきか

つまり女性っぽいヘアスタイル

さらに顔が当時の明石家さんまさんのような顔つきで、最初に見たとき「さんまのニセモノみたいなやつ」と思って正直全然強そうに見えなかったが、映画が始まったらこの「さんまのニセモノ」がめっちゃ強くて足技もキレっキレっで衝撃が走った。

この興奮を当時の友人とも共有して、こいつ誰や!? ってなり、新聞のテレビ欄にあった出演者の名前の上から3番目くらいにあったカ・サ・ファという不気味な名前が気になったので、たぶんこれやろっと、と無理やり決めつけて、友人とはこの人の事をカ・サ・ファと呼ぶ事になった。

 

後に、死亡の塔の温室の決戦を観て「あ!カ・サ・ファ!」となるわけであるが、このシーンでは無敵の(はずの)ビリー・ロー(ブルース・リー)と戦い、最後はストーリーの都合で負けとはなるものの、試合の形勢は互角どころかカ・サ・ファの攻撃の方がキレもあり、さらに何発も有効な蹴りをビリーの顔面にヒットさせて、その挙句ビリーは何を思ったか壺を両手に持って、カ・サ・ファが空中両足蹴りで割る見せ場を作ってしまうというどっちが主役やねん?というなんとも間抜けな演出もあり、先のシーンの決闘でウォン・チェンリーが圧勝だったので、この決闘もビリーも圧勝だろうと思ってただけに、なんとも微妙で後味の悪いシーンでもあった。

 

この人、インターネットの時代になって、カ・サ・ファで検索しても出てこなく、いろいろ調べたらカサノバ・ウォンと言われてる俳優らしく韓国出身で幼少よりテコンドーを修練して軍隊経験もあるとかである。

他のテコンドー系の俳優と比較して蹴りが力強くキレがあるんですよね。

この人のアクションの特徴は、片足の上段連続蹴りも見どころであるが、死亡の塔でも魅せた空中両足蹴り助走して大ジャンプして後ろ蹴り、そして連続後ろ回し蹴りも良く使い、

いつまで回るのか?と思うほど。

 

この人の蹴り方の特徴として、後ろ回し蹴りが、内回し蹴りっぽい軌道の蹴りなのでダイナミック感には欠けるが、この蹴りの軌道だからこそ、連続性とスピード感が出るんだと思う。

 

あと、この人の凄いと思うのは足技だけではなく足さばき、飛び蹴りの着地時、地面からの起き上がり時に感じる体幹の強さ

実戦での修練か軍隊で相当鍛えられたんだと思う。

 

この記事を書いてる時に、試しにこの人の名前の漢字表記である 卡薩伐 をGooGleの文言翻訳に入れて音声変換したらカ・サ・ファと聞こえてびっくり。

 

あの時のカンは正解だったのか! と今さらながら喜びを感じてる私です。

 

以下、カ・サ・ファのアクションの中で個人的に1番気に入ってるシーンの紹介。

(何の映画なのか不明。そして無断リンクすみません)

 

 

この方、現在もご健在のようで、YouTubeで近影を見かける事が出来る。

 

以上、トップ10でした。

 

さて、みなさんいかがでしたか?

 

この人もすごいよ!とか、私の順位はこっちかな? などなどご意見ありましたらコメントお待ちしております!

 

おわり