ブルース・リーの映画の中でも一番有名なこの映画。

 

映画の中に彼の武道哲学(ジークンドーコンセプト?)が随所に盛り込まれていて、

特に有名なのがプライベートレッスン(?)で弟子に言うDon't think feel!(考えるな、感じろ)というセリフ。

 

時代と共にこの部分だけがピックアップされて、いろんな人がいろんな場面で引用されたりして、その解釈も人それぞれのようだが、それはそれで良いとは思う。

 

それより、このセリフに続く

 

It is like a finger pointing away to the moon.

(それは月を差す指のようなもの)

 

Don't concentrate on the finger or You will miss all the heavenly gloly.

(指に集中するな、さもなければ天の栄光を失う)

 

という文言。

( )は近年のDVD等でよく見る日本語字幕がそんな感じである。

直訳したらそういう訳になるとは思うが、

中には指先に気持ちを集中しなければ、、といった真逆の意味の訳もあったりするが、それは論外だとしても、天の栄光?なんじゃそれ?と思ってる人が多いと思う。

 

過去にこのシーンのセリフを的確に翻訳されたと個人的に思ってるのが、

日本のテレビ初公開だと思われる富山敬氏吹替バージョンの和訳。

それが以下。

 

考えるな、感じるんだ。

言わば、指で空にある月を指差すのと同じだ。

違う。指を見るのではない。指に拘ってはその先にある美しい物(月)を見失ってしまう。

 

私は子供の頃にリアルにテレビでこの放送を見た世代だが、子供ながら理解出来た。

この和訳をした人、下手なジークンドーマスターよりも本質をわかってらっしゃると思う。

 

富山敬氏吹替バージョンでのついでの話しをすると、ローパーとトニー・リュー(役名不明)の試合の時に、ウイリアムスがメガネのおっさんと賭けするシーンがあるが、ここのシーンはオリジナルでは無音だったのが、この吹き替え版では日本語での賭けのやりとりの音声が挿入されていて、オリジナル派(どこかの派閥ではない)の人からすれば余計なお節介なのかもしれないが、私的には吹き替え版だからこそ出来る見どころだと思う。

 

 

最後に、私個人的に燃えよドラゴンのセリフで1番好きなのが、ハンの島に乗り込む前の諜報部員ブレイスウェイトとの打ち合わせ中にリーが言う

 

Guns.

Now. why doesn't somebody pull out a .45 and BAAANG! 

settle it?

 

銃だ。

誰かが45口径抜いてバーン!

これで決まりでは?

 

というセリフ。

これこそジークンドーコンセプトだと思う。

 

実はこの記事でこれが一番書きたかった。

 

おわり