30億円超の仕入れはできたが
どれも買い手がつかない。



問い合わせはあり
毎日顧客対応に追われているが
最後は顧客が逃げていく。



これ、わたしの仕事の話。



売れなければ仕入れはすべて在庫となる。
在庫期間が長くなればただの不良在庫だ。
先々月までは売上が先に延びたと言っていたが
結論が先送りされたものはすべてキャンセルになった。



一年をかけて不良在庫を増やしただけかと
それが仕事と言えるのかと
さすがに、売れない理由を考える。



理由を並べればたくさんある
仕入の甘さ
価格設定
進行管理
時代、環境



だけれども
結局のところ
単純に営業力がない。
売れない理由なんて売る力がないんだ。



さらにつっこんで
営業力ってなんだろうと考えてみたが



窮地を救うのは
「どれだけ提案先をもっているか」。



過去の顧客リストであり
問い合わせリストであり
提携先であり
人脈。
これがたくさんあることを
営業力がある、って言う。



営業活動ってのは
提案先リストを増やすことなんじゃないのかな。

提案して回ること、じゃなくて
提案できる先を増やすことね。
そこを理解してないとリストは増えない。



この会社にきたとき
一番最初に感じた疑問が
「なんで顧客データベースがないんだろ?」
だった。



存在するデータベースは
原価と進行基準を管理するものだけだ。



そもそも本業がメーカーだから
そうなってしまうのだけど
最初の疑問どおり
売るためのデータもノウハウもない。
それがいま売上低迷の要因になっている。




ちなみに、顧客とのやり取りは
一人ひとりエクセルになってるけど
これはただのめんどうくさい記録。
検索も抽出もできないし
担当者の記憶がすべてになってしまう。




手っ取り早く売るためには
販社
を作ればいい。
自社でできなければ外注先(協業先)。
そんときは、薄利やむ無し。
自分の儲けはしっかりキープして、なんて都合よくいくかいな。




でまあ、いま経験してること
個人事業レベルに置き換えても同じだ。



売れないんじゃない。
提案先がないんだ。
顧客を持ったひととのつながりがないんだ。
ネットはひとつのきっかけにはなる。
それでも
継続する関係は、育てなければ育たない。