「ちょっといい」
部長と課長から別室に呼ばれた。
仕事で
他のひとに聞かれたくない話なんて
ロクなことはない。
案の定
「今日から現場の工程管理をやって欲しいんだ。
いまやらせてる○○君は、見ての通りコミュニケーションが下手で仕事に支障がでてるからさ」
とそこにいない社員の評価と
君ならできる、というつくろった誉め言葉で
体よく仕事を押しつけられた。
嫌とは言わせない圧力。
やってみます、
と不甲斐なくこたえる自分。
評価されて、仕事を任されたなんて
これっぽっちも思えない。
本来の担当者に何の断りもなく
そんな仕事の奪い方するのが気に入らなかった。
プライドを傷つける。
そのやりかたは、
つぎはわたしを傷つける。
経営者の目に届いているのか。
「俺らは社長に一目おかれてるから
好きに動ける立場なんだ」
たちが悪いが
数字が出ている間は
好きにやらせるほうが会社も得だ。
しかし
わたしは信用していない。
絶対に流れは変わるはず。
変わらなければ
そのときにわたしの決断をすればいい。