そんな中、今日は銀座まで出かけて来ました。
佐藤卓さんとタカラトミーアーツで共同開発したという
「光で歩く人」の展示を見るのが目的です。
『小さなソーラーパネルから得られる僅かなエネルギーで、ひたすらゆっくり歩く
人型ロボットをつくりました。』というDMの説明に興味を持ったのですが、
一方で、展示会場が「奥野ビル」とあったので、
その内容と会場のイメージのギャップに、いったいどんな展示なのだろうと
不思議な気持ちで足を運びました。
会場は、3FとB1Fの2フロア、合計3つの部屋に分かれての展示でした。
3Fは、自然光(太陽光)のみで動かすための部屋になっていたために、
(今日は雨だったので)部屋全体が薄暗く、「歩く人」は皆さん全員お休み中でした(笑)。

このDMを見た時の印象としては、そこそこ大きいものを想像して、
勝手に、自立した二足歩行ロボットの姿をイメージしていたのですが、
実際の「歩く人」は、身長十数センチの、意外なくらいとても「小さい人」でした。
見た目では、ABS樹脂を貼り合わせて組んである感じだったのですが、
(上のDMの写真のシルエットのように)
ギアなどの構造もあえて見えるように作ってあることもあって、
まさに試作感たっぷりの作品でした。
それがかえって独特の雰囲気を作っていたのですが(画像がないのが残念ですが)、
その人たちは、黒く塗られた切り株の展示台の上に乗せられた
透明プラスチックのケースの中にいて、歩くといっても自由に歩くというものではなく、
固定された状態で手足が動くといったものでした。
わかりやすく言うと、透明な鳥籠の中に閉じ込められているといった感じでしょうか。
一方、B1Fの部屋にいた人は、スポットライトによるソーラーパネルからのエネルギーを受けて、
それはそれはゆっくりと手足を動かしていました。
こちらは、切り株ではなく石の上にケースが乗ってる状態の展示でしたが、
3Fと違って部屋全体が明るめだったので、「歩く人」自体もよく見れました。
明るさとしては、裸電球的な感じだったのですが、
それでこのくらい動くのか、という気持ちと、このくらいしか動かないのかという気持ちと
この「僅かなエネルギー」がいったいどのくらいのものなのか、計りあぐねる感じでした。
卓さんご本人曰く「おもちゃとアートの中間領域」という説明なので、
「僅かなエネルギーで、ひたすらゆっくり歩く」というあたりにポイントがあるんでしょうけど、
数十年後の未来には、僅かなエネルギーで等身大のロボットが歩いているのかも知れませんね。

奥野ビル1Fの郵便受け。このビルを象徴するもののひとつですね。

郵便受けが案内ボード代わりになってます。

中央通り。(京橋側を背に、銀座4丁目の交差点方向を見る)
天候の影響が大きいのですが、今日は全体的にグレーな街に見えますね。
雨だったこともあり。連休中にしては人は少なめな印象でしたが、
こういった、しっとりした(?)銀座の街並も悪くないなぁと思いました。